Go to contents

[社説]朴志晩氏秘密ラインの真相は解明したが、影の実力者には手をつけない検察捜査

[社説]朴志晩氏秘密ラインの真相は解明したが、影の実力者には手をつけない検察捜査

Posted January. 06, 2015 07:17,   

한국어

検察が5日、「大統領府文書」に関連した捜査結果を発表し、事実上捜査を終えた。「十常侍」秘密会合が含まれた「チョン・ユンフェ文書」と内部権力暗闘説の震源地だった「朴志晩(パク・ジマン)尾行報告書」などの文書はすべて虚偽だったと検察は明らかにした。朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が昨年12月、「チラシに出てくるような話に国全体が動揺するのは大韓民国の恥ずべきこと(恥部)だ」と言ったように結論が出たわけだ。

趙應天(チョ・ウンチョン)前大統領公職紀綱秘書官は、パク・グァンチョン前大統領府行政官(拘束起訴)が作成した大統領の親戚の動向文書など大統領記録物17件を朴志晩EG会長に渡した容疑で在宅起訴された。朴会長は、最初は訳が分からず文書を受け取ったとしても、次からは断るべきだった。文書を渡した2人だけが処罰され、朴会長の責任は問われないことを国民が納得するか疑問だ。

検察は、2人が朴会長に文書を渡した経緯について、「チョン・ユンフェ氏とイ・ジェマン大統領総務秘書官など『大統領府の影の実力者』3人衆を牽制するため」と推定している。朴会長を監視すべき人々が、「朴志晩氏の秘密ライン」として活動し、影響力を持つために虚偽の文書まで作成するほど大統領府内部の規律が崩壊していることに対しての責任は問われなければならない。

しかし、今回の捜査で国政介入疑惑は進行形として残っている。十常侍の会や尾行説が事実ではないと調査されたからといって、実力者の国政介入がなかったと断定することはできない。野党新政治民主連合は、文化体育観光部の人事介入疑惑などを明らかにするよう関係者を告発したが、捜査はほとんどなされなかった。劉震龍(ユ・ジンリョン)前文体部長官は、「朴大統領が2013年8月、手帳を取り出して局長と課長の名前を挙げて『悪い人と言っていた』と述べた」と明らかにした。検察は、捜査を継続する考えを明らかにしたが、朴大統領に火の粉がかかるかもしれない事案に対して捜査の意志を示すだろうか。検察があいまいに終わらせようとするなら、野党の特別検事の主張が力を得るだろう。

検察は、影の実力者3人衆の中でイ秘書官だけ事情聴取を行い、チョン・ホソン、アン・ボングン第1、2付属秘書官は書面調査で終了した。警察の人事に介入した情況があるアン秘書官に対して中途半端な調査に終わったことは納得できない。朴大統領が付属室職員に過度に力を与えたのが「チョン・ユンフェ文書」事態を触発した1つの要因だ。朴大統領は、「お手伝い」程度のことをさせたと言ったが、与党内部ですら不可解な人事で問題になるたびに3人衆の疑惑を提起してきた。政権3年目を迎えた朴大統領が大統領府運営の刷新が行われなければならない理由だ。