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韓国サッカーの大黒柱、奇誠庸と孫興民の2015年を占う

韓国サッカーの大黒柱、奇誠庸と孫興民の2015年を占う

Posted January. 03, 2015 07:16,   

どん底にたどり着きそうだった韓国サッカーにとって唯一の救いは海外組だった。2015年も、奇誠庸(キ・ソンヨン=26・スウォンジー・シティ)と孫興民(ソン・フンミン=23・レバークーゼン)は、韓国サッカーの自尊心を守ってくれる、大国柱となるのは間違いない。

イングランド・プレミアリーグで活躍している奇誠庸は、監督から絶大な信頼を得ている。奇誠庸がアジアカップに出場するため韓国代表に招集されると、ギャリー・モンク監督が「奇誠庸の活躍はファンタースティックだ。アジアカップ出場のために代表に呼ばれたのは、我々にとっては大きな損失だ。彼が懐かしくなるだろう」と話すほどだ。チーム内には彼の地位を脅かす選手もいない。今シーズンのプレミアリーグ20試合のうち19試合に先発出場したが、フル出場だけでも18試合に上る。SBS解説委員のパク・ムンソン氏は、「スウォンジーシティというチームのレベルを超えて、リーグ全体で注目されているMFだ。今年も、その地位や価値はさらに上がるだろう」と話した。

ドイツ・ブンデスリーガで活躍している孫興民は、言うまでもない。今シーズンに通算11ゴール(3アシスト)を挙げた。そのうち6点は決勝点だった。KBS解説委員のハン・ジュンヒ氏は「これまでの活躍だけでもアジアから欧州に渡った選手の中では最上級だ」と評価した。専門家らは、年内により高額の報州で名門チームに移籍する可能性が少なくない、との見方を示している。

二人の他に、注目を集めている海外組には金珍洙(キム・ジンス=23・ホッフェンハイム)がいる。ハン氏は、金珍洙について「第二の李栄杓(イ・ヨンピョ)と呼ぶに相応しい能力を持っている。スピードと敏捷性、クロス能力まで、全てが立派だ。将来が楽しみだ」と話した。また、シュティーリケ監督率いる韓国代表の中で注目を集めている朴柱昊(パク・ジュホ=28・マインツ)も期待しても良い人材だ。だが、ハン氏は「冷静に言って、金珍洙と朴柱昊は、今すぐビッククラブに行けるくらいのレベルではない」と話した。

欧州以外では、カタールで活躍している南泰煕(ナム・テヒ=24・レフウィヤ)が一番注目を集めるみられる。かつてフランスリーグで活躍した経験を持つ南泰煕は、今のペースなら再び欧州進出も狙えるとの評価を受けている。

一方、奇誠庸、孫興民とともに海外組ビック3の一人に挙げられる李青龍(イ・チョンヨン=27・ボルトン)の未来は、依然として不透明だ。現在、イングランド2部リーグの所属チームから抜け出すのが急務だ。先の二人の解説委員は、「李青龍の技量には非の打ち所がないが、2部リーグに留まっていては、さらに大きなチャンスに巡り合える可能性は低い」と指摘した。李青龍は、今年2月までとなっている冬の移籍市場でイタリアやドイツなどのチームへの移籍を目指している。

金甫鍫(キム・ボギョン=26・カーディフ・シティ)、具滋哲(ク・ジャチョル=26・マインツ)、池東源(チ・ドンウォン=24・アウクスブルク)は、現在、競技力が大きく低下している状態だ。新たな転機を迎えない限り、3人は今年も苦しいシーズンを送りそうだ。