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朴大統領、「法より力を前面に出す世相が分裂を招く」

朴大統領、「法より力を前面に出す世相が分裂を招く」

Posted September. 30, 2014 03:11,   

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朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は29日、「世界的に二極化による社会的対立が深刻化しており、法と原則よりも力と利益を前面に出す誤った世相が、国民の分裂と対立を加重させている」と述べた。

朴大統領は同日、ソウル中区(チュンク)の新羅(シンラ)ホテルで開かれた「世界憲法裁判会議第3回総会」に出席し、「社会的弱者をはじめすべての国民が法の枠内で保護され、その法を守ることが切に求められる時代だ」としてこのように診断した。

そして、「憲法裁判は、政治的対立や人種、文化、社会的対立を賢明に克服し、社会統合を成すうえで重要な役割を果たしている」とし、「今後も憲法裁判は、国家と法治を正すうえで中心的な役割を果たさなければならない」と強調した。

「法と原則」を強調した朴大統領の発言は、セウォル号特別法をめぐる国会マヒと公務員年金改革に対する公務員の集団反発などを念頭に置いたものと見える。朴大統領は16日の閣議で、セウォル号真相調査委員会に捜査権と起訴権を与えることを求める一部遺族の主張に対して、「三権分立と司法システムの根幹を揺るがすことであり、大統領としてそれはできない。根本的な原則が崩れる場合、大韓民国の根幹も崩れ、限りない反目と対立だけが残るだろう」と述べた。

世界憲法裁判会議第3回総会には、約90ヵ国の憲法裁判所長官や最高裁判所長官など500人余りが参加した。英語、フランス語、ドイツ語など7つの言語で行われる最高位級の国際行事だ。第3回総会だが、2011年9月の世界憲法裁判会議が規約を作り、正式に会議体制として発足した後に開かれる最初の会議なので、事実上、創立総会だ。総会の主題は「憲法裁判と社会統合」だ。憲法裁判による各国の社会対立の解消経験を共有することがねらいだ。