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洪明甫監督「ロシア戦の結果、悪くない」

洪明甫監督「ロシア戦の結果、悪くない」

Posted June. 19, 2014 04:12,   

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「投入時期がちょうどあの時だと思った」

洪明甫(ホン・ミョンボ)サッカー国家代表チーム監督(45)が、適時の選手交替でW杯司令塔のデビュー戦を無事に終えた。洪監督は18日(韓国時間)行われたロシアとの試合、後半21分に最前方ストライカーの朴主永(パク・ジュヨン)をベンチに呼び戻し、代わりに李根鎬(イ・グンホ)を投入した。洪監督は、李根鎬の背中を押して、「後半の中盤以後、相手の中央守備手の体力とスピードがきっと下がるだろう。積極的に攻撃しろ」とアドバイスしたという。李根鎬はグラウンドを踏んだから12分で先制ゴールを決めた。ずばり的中した用兵術だった。

洪監督は昨年9月、クロアチアとの評価試合(1対2の敗)の時も、後半32分、具滋哲(ク・ジャチョル)を抜け、李根鎬を投入して功を奏した。李根鎬は、クロアチア戦後半の追加時間に挽回ゴールで、代表チームの0敗を守った。洪監督は、「朴主永が前半の守備では自分の役割を全うした。引き続き見守ったが、(攻撃の部分では)その時点に李根鎬を投入するのが良いと判断した」と、交替の背景を説明した。

洪監督はこの用兵術一つで、W杯開幕前に行われた評価試合での相次ぐ不振による厳しい非難もある程度静めた。先月28日、チュニジアに0対1で敗れたことに続き、W杯の開幕前、最後の評価試合だった10日のガーナとの試合でも0対4の完敗を喫し、洪監督への非難が殺到した。

しかし、洪監督は、「評価試合はあくまでも評価試合だ。全てはW杯の本大会に合わせている」と語り意に介さず、自分の頭の中で描いたとおりに代表チームをリードした。「試練も過ぎてみると、思い出になる日が来る」という言葉をよく口にする洪監督は、あちこちから湧き出る批判には簡単に動揺しないスタイルだ。

洪監督は、先制ゴールを決めていながらもこれを守れず、W杯司令塔デビュー戦の勝利を逃したが、「(選手が)頭を下げる必要はない」と話した。洪監督はこれまで大きな国際大会で最初の試合で勝ったことがない。09年、エジプトで行われた20歳以下青少年W杯ではカメルーンに0対2で敗れ、10年広州アジア大会では北朝鮮に0対1で敗れた。12年ロンドン五輪の時は、メキシコと0対0で引き分けた。しかし、09年青少年W杯8強、10年アジア大会と12年五輪では銅メダルの成績を収めた。洪監督が、「ロシア戦の結果は悪くない。これからさらに良くなる」と話すのもそのような理由からだ。