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「守備固めてカウンター」 ブラジルW杯の潮流は3バック

「守備固めてカウンター」 ブラジルW杯の潮流は3バック

Posted June. 18, 2014 03:30,   

「まさか、あのアルゼンチンが3バックを使うとは思わなかったですね」

崔龍洙(チェ・ヨンス)FCソウル監督は16日に行われたアルゼンチン対ボスニアヘルツェゴビナの試合を見て戸惑いを覚えたと言う。世界的な強豪で優勝をも見据えているアルゼンチンがサッカー界では時代遅れと言われていた3バックを駆使していたからだ。

4バックの場合、両サイドのDFがカウンターに頻繁に加わる。DF陣が攻撃に出ることの少ない3バックは、相対的に守備志向の戦術と言われてきた。だが、今大会で見られた3バックには、「守備志向」と言われた、これまでの通説を超えるものがある。ブラジル大会に登場した戦術の新潮流を検証した。

●「アルゼンチンが3バックを使うなんて」

黄善洪(ファン・ソンホン)浦項(ポハン)監督は、「華やかさは消え、実利を取ろうとする傾向が見られる」と分析した。2010年の南アフリカ大会の王者スペインを除いては、オランダとアルゼンチンなどの強豪が3バックで守備を固めた上でカウンターでゴールを狙う現象が目立っているからだ。

KBSN解説委員のキム・デギル氏は、「オランダはスペインのパスサッカーであるティキ・タカを破るために3バックを採用した。守備的MF2人を置くことで、事実上5人が守備をするフォーメーションだ」と説明した。しかし「過去とは違って、3人のDFラインを中盤に上げてスペインを圧迫する攻撃志向の3バックだ。MFやDFがボールを奪えば、すぐボールを前方に送ってカウンターに出る」と話した。

このとき、DFが前に出ると守備的MFが守備ラインに下がって相手のカウンターに備える。オランダは、この戦術で14日に行われたB組初戦でスペインに5−1で粉砕し、前回決勝での敗北を見事に雪辱した。

アルゼンチンは前半に3バックの布陣で臨んだが、試合が思うように運ばないと、後半には4バックに変えた。A組のメキシコ、D組のコスタリカも3バックを駆使して、それぞれカメルーンとウルグアイを下した。

●甘くなったプレス、そして3人の攻撃陣

黄監督は、「全般的に前方や中盤でのプレスが薄くなった。現地の高温多湿が高いため体力が急激に落ちるため、まずは守備に回って安定を図ろうとしているようだ」と話した。今大会では、猛暑対策として試合中の給水タイムを部分的に導入した。こうした環境に順応して、各国代表がプレスをかけるよりは全体的なバランスを保つプレイに流れたため、プレスが薄くなったという。

キム・デギル氏は、「かつては、スペインのパスプレイを阻止しようと飛びついたことがバランスを崩して駄目になりがちだったが、今回は辛抱強く待って食い止めてから、カウンターに出るプレイが多かった」と話した。またキム氏は、「スピードが速くなり、精度の高い公式球のブラズーカの影響もあるけど、オランダとドイツなどの強豪が3人の攻撃陣を起用する3トップを駆使したのも多得点ゲームが多い原因になっている」と説明した。