先月30日から、国内での撮影を開始した米ハリウッドのブロックバスター映画「アベンジャーズ2」に、ソウルが浮き立っている。麻浦(マポ)橋やセビッドゥンドゥン島、上岩洞(サンアムドン)DMC団地、江南通りなど、ソウルのいたるところがフィルムに映り、世界のファンらに長く焼き付けられるものと見られる。
昨年、ソウル市が撮影を支援した映画が252本もあるほど、ソウルを背景にした映画は多い。その中でも、ソウル市民の生活が溶け込んでいて、独特な風光を提供する漢江(ハンガン)を背景にした映画が特に目立つ。
06年に公開し、全国から1300万人の観客を集めた映画「怪物」。「漢江に毒物が流れ込み、奇怪な生物体が誕生する」という内容を盛り込んでいるこの映画で、漢江は、欠かせない要素だった。主人公のカンドゥ(ソン・グァンホ扮する)の娘・ヒョンソが、怪物につかまって立ち去られる悲運の場所も、ほかならぬ「汝矣島(ヨイド)漢江公園」だ。怪物が、人たちをつかまって集めていたところ、怪物と家族との最後の死闘が行われたところは、元曉(ウォンヒョ)橋南端だ。
今も、夕暮れのごろ、ここに行けば、橋脚の照明や暗さの中の川から、映画の雰囲気を感じることができる。映画の中のアーチェリー選手だったナムジュ(べ・ドゥナ)が、姪を探していたところ、怪物につかまって立ち去られたところは、城山(ソンサン)橋、やっと気を取り戻し、怪物のあとを追って、橋梁下の鉄骨の構造物の間をはらはらさせながら渡っていくシーンが撮影されたところは、漢江鉄橋だ。
漢江の怪物は、映画的創造に過ぎないだろうか。実際の怪物もあった。「朝鮮王朝実録」に、太宗(テジョン)当時、漢江に怪物が出現したという記録が残っている。「大きな魚6匹が、海から潮に乗ってヤンチョン浦に入ってきた。泣き声は、まるで牛が鳴くようだった。鱗がなく、色は真っ黒で、口は目元にあり、鼻は首の上にあった…」。この奇異な魚は、鯨を指しているという見方が多い。鯨は、1998年5月、漢江の下流に水中堰が建設されるまで、漢江に頻繁に出没したためだ。
09年に公開した映画「キム氏の漂流記」は、漢江のバムソムで撮影された。1999年、ソウル市がバムソムを生態景観保全地域に指定した後の最初の映画撮影だった。都心の中の無人島、バムソムの綺麗な景観を見ることができることで、印象的だ。
漢江の麻浦橋を爆破するという犯人とアンカーとの対立を興味深く描いた映画「ザ・テロ・ライブ」。しかし、いざ、爆破のシーンなど、麻浦橋上での重要シーンは、京畿坡州(キョンギ・パジュ)のイムジンガクの統一展望台で撮影された。金融の中心地であり、大勢の人たちから憩いの場として愛されてきた汝矣島が、テロの現場になる姿に、観客らは鳥肌が立った。
そのほか、漢江はさまざまな映画で、定番メニューとして登場した。城山橋や盤浦(バンポ)橋、銅雀(トンジャク)橋など、漢江の多くの橋はすべて、ドラマや映画に何度も登場した「ベテラン」だ。セビッドゥンドゥン島、広津(クァンジン)橋・リバービュー8番街なども、撮影場所として愛されている。
映画の中のあのシーンを、漢江で再び会う方法もある。ソウル市は、汝矣島漢江公園などの麻浦橋の下に、「漢江のどこかに、あのやつがいるかもしれない」という名で、映画「怪物」の姿を形象化したデザインパネルを設置した。漢江や怪物を背景に、写真を撮ることもできる。
そのほか、漢江を舞台にした文学作品、汝矣島飛行場やわが国初の飛行士らの物語を素材にしたパネルも設置した。パネルをつないで、汝矣ナル駅〜ノクウムス広場〜麻浦ナル水上タクシーデッキ〜麻浦橋下段〜水色広場〜水色舞台〜ノルンボルパン(広い野原)〜西江(ソガン)橋の下に至る遊歩道を作った。映画に出てくる漢江など、30本の物語を盛り込んだ「漢江が語りかけてくる」というストーリーテーリングブックを発行したりもした。ソウル市観光政策課、お問い合わせは02−2133−2817。






