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軍の12月ジンクス

Posted December. 17, 2013 03:21,   

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「今度も12月だ」

北朝鮮の張成沢(チャン・ソンテク)前国防委員会副委員長の電撃的な処刑で南北関係が緊張モードに突入したことによる軍内部の反応だ。この4年間、韓国と北朝鮮の重大な問題が12月に集中し、軍内部では「12月ジンクス」という言葉が生まれている。

5、6年前までは12月は南北間に特に問題のない「シーズンオフ」だった。北朝鮮軍が儀礼的に行なう冬季訓練が軍当局が注目する動向のすべてだった。12月ジンクスが始まったのは2010年。延坪島(ヨンピョンド)砲撃事件が同年11月26日に発生し、その影響が12月中続いた。このため、同年12月4日に就任した金寛鎮(キム・グァンジン)国防部長官は、「戦闘型軍隊」を標榜し、強力な軍改革に着手した。

2011年12月17日には金正日(キム・ジョンイル)総書記死去という大事件が起きた。金総書記の死去直後、国防部と合同参謀本部は対北朝鮮警戒態勢2級を発令し、非常勤務体制に入った。昨年12月12日には、北朝鮮が平安北道鉄山郡東倉里(ピョンアンプクト・チョルサングン・トンチャンリ)のミサイル基地で米国本土に到達できる大陸間弾道ミサイル(ICBM)級長距離ロケットを突然発射した。当時、南北の緊張関係は最高潮に達した。

北朝鮮発12月ジンクスによって、軍では年末の忘年会の取り消しが通例となっている。国防部長官、機務司令官など軍首脳部と担当記者団の例年の忘年会も無期限延期になった。飲酒自制命令にゴルフ禁止令まで下され、軍人は外部活動もできず常時待機の状態だ。軍関係者は、「国防部がある三角地(サムガクチ)、鶏龍台奄寺里(ケリョンデ・オムサリ)一帯の飲食店の年末年始の売り上げは金正恩(キム・ジョンウン)第1書記にかかっているという笑い話まである」と話した。