「あら、歯ブラシのヘッド(毛のある部分)が抜けるわ」。韓国国内の中小企業が作った歯ブラシは、歯ブラシの毛が磨り減ったら、その部分だけを取り替えて使うことができ、歯ブラシの材質も、分解の容易な原料で作られた。それだけ、捨てられる廃棄物の量も減ることになる。この歯ブラシは、韓国初のエコ認証を受けた製品だ。しかし、消費者らは、この歯ブラシに接することが容易ではなく、知らない人も多い。
今年、初披露されたグリーン購入支援センターは、このように隠れているエコ製品関連情報を提供するところだ。28日、環境部や韓国環境産業技術院によると、11年、グリーン製品購入促進に関する法律が改正され、政府、または地方自治体は環境にやさしい生活関連教育や関連製品の広報のための施設を作ることができる。
これを受け、今年5月、京畿道安山市檀園区古棧洞(キョンギド・アンサンシ・タンウォング、コザンドン)に、第1号センターがオープンした。約100平方メートルのスペースには、100種類弱のエコ製品を展示している。主な客は、企業をはじめ学校や幼稚園などの教育施設、市民社会団体などだ。これらのところが、エコ製品の購入を希望すれば、直接、生産企業や流通会社につなげる。一般消費者も、蛍光増白剤を入れないトイレットペーパーや植物性原料で作った厨房用洗剤など、一部の品目を購入できる。
グリーン購入支援センターを通じて、環境にやさしい生活を体験することもできる。安山センターは、檀園区新吉洞(シンギルドン)の新吉中学校と協約を交わし、グリーン学校づくり事業を進めている。毎週水曜日に、1年生を対象に、環境にやさしい生活について教えている。節水ゲームやエコ石鹸づくり、グリーン学校フェスティバルなど、面白い体験型プログラムで飾っている。特に、小さい時から、環境にやさしい生活を身につけるよう、地域の保育所でも、さまざまな教育プログラムを披露している。30人の大学生の記者団は、ソーシャルネットワークサービス(SNS)を通じて、エコキャンペーンを持続的に展開している。
6月は、釜山市南浦洞(プサンシ・ナムポドン)のクァンボク地下商店街に第2号センターがオープンした。各センターには、国費や地方費など、2億ウォンが支援される。環境部は、グリーン購入支援センターを来年中に5ヶ所へと増やすなど、17年までに、全国に12ヵ所へと増やす計画だ。センターが増えれば、エコ製品への消費者の認識が高まり、地域経済の活性化にも役立つものと期待している。
韓国環境産業技術院のイ・ドンウク・エコ生活室長は、「企業をエコ的に変化させるためには、規制中心の政策よりは、エコ製品の消費拡大のほうがより効果的だ」とし、「消費者の認識も変わるよう、政府や市民団体が積極的に協力しなければならない」と話した。






