
秋の日差しを背にゆっくりと
一歩ずつ山を登れば
まぶしく輝く
66万平方メートル(約20万坪)の広大な稜線の上で
のっぽのすすきが銀色の波を打つ。
江原道旌善郡(カンウォンド・チョンソングン)のミンドゥン山(1119メートル)のすすき群落地。
風に乗ってサラサラと音を立てるすすきの群落が波のようだ。辛いことも忘れて鼻歌がひとりでに出てくる。
「あー、ウアクセ(すすき)が悲しげに泣く、秋なのか」
「ウアクセ」で知られているが、
歌手、高福壽(コ・ボクス)歌「片思い」の歌詞だ。
ウアクセは、オクセ(すすき)の「京畿(キョンギ)方言」。
ミンドゥン山の黄金色のすすきは
白頭大幹に沈むオレンジ色の陽によって
黄金色に衣替えをする。
登山客から感嘆の声がもれる。
ミンドゥン山は稜線が緩やかで、家族の登山コースとして人気だ。
山の頂上から眺めれば、東西南北に展開する咸白山(ハムベクサン)、チジャン山、可里旺山(カリワンサン)、白雲山(ペクウンサン)、太白山(テベクサン)。
どちらを見ても絶景だ。目の保養になる。
このように美しいところに
黄金色のすすきの群舞が隠れていた。
江原道旌善のミンドゥン山にて。






