朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が1日、「キル・チェーン(Kill Chain)や韓国型ミサイル防衛システム(KAMD)など核と大量破壊兵器の対応能力を早期に確保する」と述べた。
朴大統領は同日、「国軍の日」65周年の演説で、「北朝鮮政権が執着する核とミサイルが、もはや使い道がないということを認識させる」としてこのように述べた。北朝鮮の中・短距離弾道ミサイルを迎撃するためのMDシステムを意味する韓国型ミサイル防衛システムの構築は、政権引継ぎ委員会で国政課題に選定され、来年度の予算にも反映されていた。
一部では、朴大統領のKAMD確保発言は、米国のMDシステム参加要請に対して否定的な考えを明らかにしたのではないかという見方もある。これに対して大統領府は、「国軍の日を迎え、大統領が、北朝鮮の増大する核の脅威やミサイルに対応するためのKAMD構築の考えを明らかにしたもので、米国のMDシステムへの参加要請を意識した発言ではない」と説明した。
しかし、別の大統領府関係者は、「米国は高い高度で防衛するシステムであり、北朝鮮がミサイルを発射した場合にすぐに飛んでくる韓国の防衛システムとは異なる」とし、「今は韓国の防衛システムを構築するための戦力確保にも届かない状況だ。米国のMDに参加することは議論の対象ではない」とし、MD参加は念頭にないことを明確にした。
朴大統領は演説で、「軍隊の真の存在価値は戦争をすることではなく、戦争を防止することにある」とし、「韓国は、北朝鮮が核を放棄して北朝鮮住民と韓半島の平和のための正しい選択をする時まで、強力な北朝鮮抑止力を構築しなければならない」とし、安全保障の重要性を繰り返し強調した。
また朴大統領は、「北朝鮮は核開発に固執し、ますます高度化させている」とし、「挑発を容認しない堅固な安保の裏づけがある時、平和を守り、北朝鮮を変化の道に引き出すことができるだろう」と述べた。その上で、「この時代に必要な強い軍隊は、変化に適応する革新型軍隊であり、新たな脅威に能動的に対処する創造型軍隊だ」とし、「韓国軍も先進化した精鋭強軍に発展していかなければならない」と強調した。
さらに、「皆さんが国家に貢献してくれているため、国家はその労苦を決して忘れない」とし、「私は韓国軍が命をかけて国民の生命と安全を守ると信じる。国民も誇らしい国軍に確固たる信頼と声援を送ることを願う」と激励した。






