与野党は、統合進歩党(統進党)の李石基(イ・ソッキ)議員の逮捕同意案の可決されると、5日から政局運営の主導権を巡って再び政治攻防を繰り広げた。セヌリ党は国会に戻るべきだとして野党民主統合党(民主党)を圧迫したが、民主党は国家情報院(国情院)に対する改革の約束が先決だと応酬した。2日に通常国会の開会式だけをして国会の日程にも合意できないまま、情けない政争の呪縛から抜け出せずにいるのだ。
セヌリ党の崔鍫煥(チェ・ギョンファン)院内代表は同日、国会で開かれた同党の最高委員会議で「民主党は院内と場外での並行闘争という二股政治を終えて、国民生活関連の懸案が山積している国会を政策闘争の場にするべきだ」と言い、「野党の交渉パトーナーは与党であって大統領や大統領府ではない。野党自ら議会民主主義を否定し、民心から孤立しないことを望む」と話した。その上で、「与野党間の交渉を真剣に続けるが、合意に至らない場合、国会法は国家議長の職権で議事日程を決められると規定している」と述べ、民主党の国会復帰を迫った。
民主党は内乱陰謀事件に触発された公安政局の雰囲気から抜け出し、国情院改革の必要性を強調した。同党の田炳憲(チョン・ビョンホン)院内代表は、国会で開かれた高位政策会議で「セヌリ党が政治攻勢を中止し、国情院改革への協力を約束することだけが新種マカシーズムの雰囲気を作って利用しようとしているという疑念を拭う道だ」と話した。また「国民は常識を超えたセヌリ党の攻勢が国情院改革を回避するための陰謀であって策動だという疑問を抱いている」と言い、「セヌリ党は公安事件を契機に従北狩りの狂風を作ろうとする誘惑から抜け出すべきだ」と話した。
一方、セヌリ党は早ければ今週にも内乱陰謀容疑がもたれている李議員の国会議員資格を剥奪する懲戒除名案を国会倫理特別委員会に提出することにした。






