先月北朝鮮を訪問した中国の李源潮・国家副主席が、金正恩(キム・ジョンウン)労働党第1書記に、「国連安全保障理事会の制裁決議を継続する」と警告したことが分かった。李副主席の訪朝は中朝関係修復のための手続きと見られたが、実際は中国の最高指導部が韓半島非核化の意志を加減なく北朝鮮に伝えるためのものだったという見方が出ている。
最近、平壌(ピョンヤン)を訪れた第3国のある外交消息筋は1日、「戦勝節」(休戦協定締結日の北朝鮮式表現)60周年式典に出席するために先月25日に訪朝した李副主席が、金第1書記と会った席でこのように話したと伝えた。
李副主席は金第1書記に、「核の保有では韓半島問題を解決することはできず、これは中国の戦略的安定にも危害を加える可能性がある」と述べた。そして、「誠実に非核化措置を取らない限り中国は安保理制裁決議を継続する」とし、「北朝鮮の核に対する中国の立場は明確だ」と警告したという。中国は北朝鮮に対する旅行制限措置を一部解除したことを除いては、金融部門など中心的な北朝鮮制裁を続けている。
李副主席は、金正恩体制になって訪朝した最高位クラスの人物だ。平壌滞在期間(7月25〜28日)に戦勝記念館の開館式など、金第1書記が主催した式典にほとんど出席し、話をする姿がメディアに紹介された。そのため、北朝鮮の3度目の核実験以降、疎遠になっていた両国関係が修復期に入ったと見られた。
しかし、訪朝初日、金第1書記に「安保理制裁」まで出したという点で、中国指導部が李副主席を通じて北朝鮮核に対する反対意志を明確に伝えることがより重要だったようだ。中国の国営新華社通信は先月26日、李副主席が金第1書記に習近平国家主席の口頭メッセージを伝え、「中国は韓半島の非核化の実現と平和と安定、対話と妥協による問題解決を堅持する」と述べたと報じた。当時、新華社通信が伝えた李副主席の発言もかなり強かったが、実際の会見場ではこれよりも強い圧迫があったということだ。
一部では、金第1書記が、李副主席帰国後の先月29日、平安南道桧倉郡(ピョンアンナムド・フェチャングン)にある「中国人民軍志願軍烈士陵」を訪れて献花するなど中国を意識した行動は事態の深刻さを悟ったためだと見ている。5月以降、崔竜海(チェ・リョンヘ)軍総政治局長、金桂冠(キム・ゲグァン)第1外務次官を北京に送って中国の様子をうかがったが、李副主席との接触で予想より強硬な反応を受け、少なからぬ当惑があった模様だ。
中国が北朝鮮の核問題で非妥協的な態度を取ったことで、金第1書記の中国訪問も当分は実現が難しそうだ。中国指導部は、金第1書記の訪中には核問題で顕著な変化がなければならないと考えている。






