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北朝鮮、対話局面でも軍事訓練は継続

Posted June. 10, 2013 07:47,   

北朝鮮が平安(ピョンアン)南北道のソハン湾海上に航海禁止区域の設定を宣言し、活発な軍事訓練を行っていることが分かった。これは、最近の南北間の対話ムードとは相反する動きで、その背景と真意に注目が集まっている。

韓国軍関係者は9日、「北朝鮮が8日から約3、4日間、ソハン湾海上の2ヵ所に船舶の航海禁止区域を設定していることが分かった」と明らかにした。軍当局は、北朝鮮が航海禁止区域を宣言した地域の面積が狭いことから、短距離ミサイルよりは、海岸砲の射撃訓練など通常の軍事訓練の一環である可能性が高いと見ている。

実際、北朝鮮は過去にも海岸砲射撃訓練を行う際、よく航海禁止区域を宣言していた。韓国軍の一部では、南北対話が進む中でも、対内外に一定の緊張を作り、イニシアティブを手放したくないという北朝鮮軍部の思惑が反映されたものだという見方もある。

北朝鮮は今年4月にイ・ソングク(中将)が4軍団長に就任して以来、部隊検閲を強化し、厳しい訓練をこなしているという。北朝鮮の4軍団は、南北間の軍事的緊張感が高い西海5島と黄海道(ファンヘド)一帯を担当している。

韓国政府筋によると、4軍団の砲兵部隊最近、随時海岸砲の実弾砲撃訓練と模擬砲撃訓練を行っているという。韓国軍の関係者は、「わが軍も、該当地域における北朝鮮軍の動きを綿密にチェックし、警戒態勢に万全を期している」と話した。