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初の業務報告に文化財庁が含まれたわけは?

初の業務報告に文化財庁が含まれたわけは?

Posted January. 10, 2013 03:01,   

文化財庁が大統領職引継ぎ委員会の業務報告の初日(11日)に単独で女性・文化分科に報告することになった背景に関心が注がれる。08年の引継ぎ委への業務報告では、最終日(1月8日)に文化体育観光部(文化部)の報告に組み込まれたのとは大きく対比される「特別待遇」だ。文化部は今回も最終日(17日)に業務報告を行う。

初日の業務報告の主体は中小企業庁や国防部、保健福祉部など朴槿恵(パク・クンヘ)次期大統領の中核国政課題を仕切る省庁だ。文化遺産に対する朴次期大統領の特別な関心が反映された結果だというのが、引継ぎ委周辺の説明だ。

朴次期大統領は父親の朴正煕(パク・ジョンヒ)元大統領が死去した1979年以後、政界入りする1998年まで一般人として過ごした時期に、「歩きやすい靴に、ときにはジーンズ姿で全国随所の遺跡地を見て回った。文化遺産めぐりが最も幸せなことだった」と自叙伝に書いた。ファーストレディーの役割をしていた時代、文化遺産への朴元大統領の関心と政策を見守りながら、「文化遺産に関して考える機会が多くなり、子孫のために我々のものを大切に保存して譲り渡すのが何より重要だ」とも話した。当時、朴元大統領は仏国寺(プルグクサ)の発掘と復元、慶州(キョンジュ)王陵の発掘、七百義塚の整備、水原(スウォン)城の復元などを政府レベルで支援するよう指示した。朴次期大統領は、「父親から見習ったことを記録した」と話した。

一市民として訪れた端宗(タンジョン)の流配地では、「私が彼の友になり、彼が私の友になって夜を明かして、お互いの傷つけられた気持ちについて語り合っているような気がして、そこから離れる時、目頭が熱くなった」と語り、自分の境遇を流配された端宗に喩えた。

朴次期大統領は18代国会議員時代の09年、文化財保護基金法を代表発議して通過させた。文化財庁の関係者は、「当時、基金を統廃合する傾向であったため、文化財だけのための基金作りが困難な状況だった」と話した。文化財庁は業務報告の際、「全国の文化遺産を活かした地域の雇用創出や地域経済活性化」を重点的に報告する予定だ。一方、初日の業務報告には気象庁(法秩序・社会安全分科)も含まれた。



zeitung@donga.com