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車の横滑りを防止するESP、段階的に義務化

車の横滑りを防止するESP、段階的に義務化

Posted December. 07, 2012 07:33,   

「電子装置一つで米国で3年間2200人が交通事故で命拾いをした」

最近、全国的な大雪で交通事故による死傷者が相次いでいる中で、自動車の横滑りや揺れを制御する車体姿勢制御装置(ESP・Electronic Stability Program)が大型交通事故を減らす上で大きく役立ったという調査結果が出た。

米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)は、ESPが08年から10年まで3年間、米国で約2200人の人命を救ったことと調べられたと、5日(当地時間)発表した。同調査によると、ESPが装着された車に搭乗して命拾いをした乗客数は、08年634人から09年705人、10年には863人へ増えた。最新車種であるほど、ESPが基本に装着される場合が増えているためだ。米交通当局は、昨年9月以後出庫される全ての新車にこの装備の装着を義務付けた。

ESPは自動車メーカ別に「VDC」や「ESC」など、独自的な名称を使っているが、車が横滑りしたり、空転する時に多様なセンサーを通じてこれを感知し、運転者が望む方向へ車を動かして事故を減らす基本機能は似ている。ESPは特に、凍った路面や雨の降る道で大きな効果を発揮する。高級車ブランドは10年ぐらい前から全ての車種に基本安全装備として採択した。

韓国の場合、現代(ヒョンデ)自動車は「アクセント」と「グランドスターレクス」を除いた全ての車種、起亜(キア)自動車は「モーニング」や「プライド」「ソウル」を除いた全車種にこの機能を基本適用した。一部車種には車体姿勢と運転台を同時に制御して安全性を高める次世代「VSM」方式を導入した。

ESPが始めから装着されていない場合、選択品目(オプション)で選ぶことができる。価格は車種によって40万ウォン前後だ。ルーノ三星(サムスン)自動車の「ニューSM3」、双竜(サンヨン)自動車の「コランド・スポーツ」や「レクストンW」、「ロディウス・ユーロ」を買う場合、ESPをオプションで購買できる。ESPが適用されない車もある。韓国GMの「スパーク」と「アベオ」には選択品目としてもESPがない。

国内でもESPの義務付けが進められている。国土海洋部は1月から生産される完全新車に対してESPを必須に装着するようにした。1月以前から生産されて年式だけを変更する車両は14年7月から装着が義務付けられる。



gene@donga.com