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[オピニオン]超音速の男

Posted October. 17, 2012 08:27,   

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「我々がどれほど小さいかを知るためには、最も高いところまで上がってみなければなりません」一昨日、オーストリアのスカイダイバー、フェリックス・バウムガートナー(43)はこの言葉を残した後、39キロの成層圏で地球に向かって飛び降りた。保護服とヘルメットだけを着用したまま、4分20秒間自由落下をした彼は、「生身で音速を突破した最初の人間」になった。彼を空の高くへ連れていった気球から飛び降りて、49秒ぶりにマッハ1.24、時速1342キロのスピードに達した。1960年、米空軍操縦士のジョゼフ・キッティンジャーが31.2キロの高度で最高時速982キロで自由落下した記録を52年ぶりにやぶった。

◆同氏は落下途中危険な瞬間に出くわした。瞬間的に同氏は落下傘を広げて生き残るか、それとも音速を突破するかを決めなければならなかった。数秒間、「安定」と「挑戦」の間で葛藤した末、結局後者を選んで偉大な記録を立てた。ユーチューブの生中継史上、最も多い800万人が彼の挑戦を見守った。祖国オーストリアはお祭りムードに包まれた。約5年にわたる準備に6500万ドルが投入された今度のプロジェクトに懐疑的だった人々さえ、「我々にはフェリックスのような人がもっと多く必要だ」と口を揃えた。

◆超音速の男が空へ上がったとしたら、最も深い海に足跡を残した男がいた。映画「アバター」を作ったジェームズ・キャメロン監督(58)だ。約7年間の準備の末、今年3月26日特殊制作された1人用潜水艇に乗って2時間36分ぶりに太平洋のグァム近海のマリアナ海溝の底に到着した。ここは1万898キロの深さの地球で最も低い海域であり、キャメロン監督は写真を撮って、海洋生物学の研究のためのサンプルを収集した。

◆韓国職業能力開発院が中1〜高2の生徒5922人を対象に調査した結果、最も好む職業が小学校教師、医師、公務員の順となった。01年の調査では4、6位だった事業家とコンピュータープログラマーは20位内にも入れなかった。安定した暮らしを好む韓国の10代の目には人間の限界に挑戦する彼らがどのように映るか気になる。「その夢が叶えられない夢だろうと/悲しみが耐えられないものであろうと/道はつらく険しくても/正義のために闘おう/愛を信じて進んでいこう/手の届かない星に/勢いよく手を伸ばそう」(ミュージカル「ラ・マンチャの男」の中で「見果てぬ夢」の中で)