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[社説]北朝鮮のミサイル「火遊び」と身長142センチの軍人

[社説]北朝鮮のミサイル「火遊び」と身長142センチの軍人

Posted April. 03, 2012 09:13,   

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金大中(キム・デジュン)、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府では、軍事境界線を通じて金剛山(クムガンサン)を往来して休戦ラインを守る南北の軍人を比較することができた。背が高く、肩幅の広い韓国の軍人に比べて、北朝鮮の軍人は小さかった。北朝鮮の軍人の目つきは鋭いが、やせ細り、背が低かった。1日、総合編成チャネルAのドキュメンタリースペシャルに現れた南北少年サッカーチーム(満15才以下)の09年の中国・昆明運動場での試合でも、北朝鮮選手は韓国選手に比べて10〜20センチ小さく見えた。

北朝鮮軍は、145センチが下限ラインだった新兵入隊の基準を3センチ引き下げ、3月の入隊者から142センチ(韓国軍は159センチ)に定めたという。韓国の小学校4年生の男子生徒の平均身長が140.2センチだ。人種が変わったと言っても決して言い過ぎではない。北朝鮮軍人も、「4星将軍」金正恩(キム・ジョンウン)氏(身長168〜172センチ、体重80キロ台と推定)のようによく食べていたなら『優良児』になっただろう。

今年の徴集対象である17才の北朝鮮青年が生まれた95年は、多くの人が餓死した「苦難の行軍」が始まった年だ。栄養不足のうえ、出生率が30%以上下落したため、軍入隊可能者が激減した。国連食糧農業機関(FAO)と国連世界食糧計画(WFP)は、北朝鮮の人口2370万のうち840万(35.4%)を栄養不足状態と推定した。北朝鮮住民の3人に1人が十分に食べられずにいるという意味だ。にもかかわらず、北朝鮮は8億5000万ドルもかかる「光明星3号」の打ち上げを強行する計画であり、20億ドルを投じて金日成(キム・イルソン)主席100回生誕を祝おうとしている。この金があればコメ475万トンが買える。2300万の北朝鮮住民1年分の食糧で花火を打ち上げるのだ。

1日のミャンマーの補欠選挙で、民主化運動の象徴、アウンサン・スーチー女史が、下院議員に当選した。彼女が率いる国民民主連盟(NLD)が躍進した。軍部が依然として実権を握り、与党の連邦団結発展党(USDP)が議会の圧倒的多数を占めており、「ミャンマーの春」が訪れたと断言することはできないが、民主化に向かう意味ある一歩を踏み出したことは確かだ。3月に就任した改革派将軍だったテイン・セイン大統領は、政治犯の釈放や少数民族反乱軍との平和交渉など民主化措置を取り、米国が関係改善の考えを示した。世界銀行などの国際機関や西欧諸国が先を争って経済支援と投資に乗り出している。

ミャンマーは、原油、天然ガス、木材など豊富な天然資源のある豊かな国だったが、1962年に軍事クーデター政権になり、閉鎖的な社会主義の道を歩んだため、失敗国に転落した。民主化と改革・開放で民生と民主主義が蘇りつつあるミャンマーの例が、北朝鮮にとって他山の石になることを期待する。