20日午後3時、ソウル中区小公洞(チュング・ソゴンドン)・ロッテホテルの韓国食レストラン「ムグンファ(槿)」の厨房。普段は、昼食と夕食との間に休憩時間が挟まれているが、この日は、目が回るほど忙しかった。2012核安全保障サミットに向け来韓する各国の「ファーストレディー」たちが食べる韓国食の正餐を予め検証するためだ。
核安全保障サミットの2日目の27日、大統領府の常春齋(サンチュンジェ=来賓の接見ビル)で、配偶者たちの昼食会が行われる。この昼食を引き受けたロッテホテルの総料理長の李ビョンウ取締役は、昨年末から悩んだ末、9種類からなる韓国食コース料理を出すことを決めた。李取締役は、「伝統的な味を基本にし、さらに韓国の旬の食材を多彩に活用した」とし、「女性が味わう料理だけに、きめ細かさを強調した」と話した。
実際、料理を目にしたところ、前菜料理がユニークだった。白い皿に、小指ほどの香草と高麗人参のサラダや春野菜のロール、蔓人参のカンジョン(もち米のご飯を乾わかしたものやゴマ•豆を炒ったものなどを水飴で固めた菓子)が出された。李取締役は、「少しずつ、食べ物を出して味見する『サンプラースタイル』が世界中で流行っている」とし、「各料理の量は少なめにするものの、韓国食本来の味を感じることができるよう、努力した」と主張した。
香草と高麗人参のサラダは、一口で食べられる大きさだ。実際、味見してみたところ、ただの苦味ではなく、新鮮な苦味が感じられた。オイル酢で、西洋人らには馴染みの薄い苦味を無くしたからだ。蔓人参のカンジョンは、見かけは洋食に似ていたいが、かめばかむほど蔓人参の香りがした。
宮中ミルク粥や三色チジミ、海産物チャプチェ、韓国牛炭火焼きカルビへと続くコースの中で、とりわけ「グローバル化」に気を使ったメニューは、ほかならぬデザートだ。李取締役は、「韓国食の弱みと言えばデザートだが、外国人らは特に、餅の食感をあまり好まない」と主張した。かりっとしているわけでも、柔らかいわけでもなく、口の中にくっつくような食感には馴染みが薄いからだ。そのため、ケーキと同様の感じのするズンピョン(米の粉にマッコリを加え一晩発酵させた後、クリ•ナツメ•松の実などを入れて蒸した餅)を入れた。ズンピョンとは、マッコリで発酵させた伝統的な餅だ。同様に、一口サイズで味見をすると、香ばしいパンのような味がした。
大統領府・総務企画管室のハ・ギョンテ運営官は、「『韓国食の世界化』をPRするために努力してきた金潤玉(キム・ユンオク)大統領夫人は、今回、配偶者らの昼食に格別な関心を示している」と話した。
会議期間中に、首脳たちに提供される26日の晩餐と27日の昼食は、仕事を兼ねて行われることを考慮し、コースを4種類に絞った。アボカドやトマトサラダ、アスパラガススープ、韓牛のロースステーキからなっている。核安全保障サミット・準備企画団は、「韓国の春」と言うテーマで全国のいたるところの旬の有機栽培食材を利用した料理になるだろうと紹介した。
27日の会議が終わった後、李明博大統領夫妻が主催する特別晩餐には、かに入りの豆腐の蒸し物や炭火焼カルビ、薄く凍らせた熟柿、五味子(オミジャ)茶などと共に、春野菜のビビンバが出される。
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