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三星電子の売上高160兆ウォン突破 最大の立役者は「ギャラクシー」

三星電子の売上高160兆ウォン突破 最大の立役者は「ギャラクシー」

Posted January. 07, 2012 07:23,   

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三星(サムスン)電子の年間売上高が初めて、160兆ウォンを突破した。また、「売上高150兆ウォン以上に、営業利益15兆ウォン以上」の記録を2年間連続で続けた。

三星電子は昨年第4四半期(10〜12月)の業績を暫定的に集計した結果、連結基準で、売上高47兆ウォン、営業利益5兆4000億ウォンを記録したと、6日明らかにした。四半期別の売上高や営業利益としては史上最高の業績だ。

11年の年間売上は計164兆7000億ウォン、営業利益は15兆1500億ウォンと集計された。年間売り上げも10年より6.5%増加し、史上最高値を記録した。年間営業利益は10年に比べ、6.6%減少した。

●世界トップのスマートフォンが立役者

三星電子の関係者らは、「第4四半期の業績には昨年、ハードディスクドライブ(HDD)事業部を、米国のシーゲートに売却して発生した利益約7000億ウォンが反映され、実際よりよくなった側面が大きい」とし、「史上最高」という表現に相当な負担を示した。しかし、グローバル経済の低迷を受け、昨年、グローバル電子業界が苦戦したことを考慮すれば、依然、驚くべき業績だというのが、外部の概ねの評価だ。

第4四半期業績の立役者には、「ギャラクシー」シリーズを中心としたスマートフォンが取り上げられている。証券業界の専門家らは、無線事業部門の営業利益が全体の半分ほどの2兆6000億ウォン台に上るものと見ている。

三星電子は、第3四半期(7〜9月)にスマートフォンを2700万台出荷し、1710万台に止まったアップルを抜き、世界トップの座についた。第4四半期も3000万台以上を出荷し、スマートフォントップの座を守ったものと見られる。半導体部門も、Dラム価格の暴落にも関わらず、スマートフォン向けアプリケーションプロセッサ(AP)などの非メモリー半導体が善戦し、相当収益を上げたという。

●営業利益20兆ウォン突破なるか

今年は、三星電子にとっては、何時に無く重要な1年になる見通しだ。まず、スマートフォンだけでなく、全体携帯電話市場でも、世界トップに跳躍するのが課題だ。それに向け、三星電子は昨年末に発売したプレミアムスマートフォンの存在感を強化する一方、普及型スマートフォンもいろいろ売り出し、ノキアが先取りしていた安価な製品市場を積極的に攻略する計画だ。

今年、業績を左右することになる主な変数は、昨年の価格暴落を苦しんでいる半導体や液晶表示装置(LCD)の需要が、今年はどれだけ回復するかにかかっている。子会社、三星モバイルディスプレー(SMD)が昨年に続き、スマートフォン向け有機発光ダイオード(OLED)ディスプーの需要をどれだけ創出するかも変数となっている。テレビ部門では3次元(3D)やスマートフォンテレビが今年から、本格的な出荷が始まる見込みであるだけに、三星電子が、プレミアムテレビ市場で主導権を守り、市場を拡大させることができるかがカギとなっている。

証券業界では今年は営業利益20兆ウォン突破も可能だろうと見込んでいる。東部(トンブ)証券のシン・ヒョンジュン研究員は、「徹底した業績中心の投資が行われると見られる今年の証券市場では、三星電子がほぼ唯一の期待株だ」と主張した。

しかし、三星電子は決して、安心している場合ではないという懸念も多い。BBCは最近のコラムで、「現在の三星はまるで1980年代に世界トップの座についた日本のソニーと似ている」とし、「体質をよりグローバル的に変えなければ、1990年代以降のソニーのように、今後下り坂を歩みかねない」と指摘した。



jaeyuna@donga.com teller@donga.com