「刑務所にはネズミが多い。ネコがいなくて…」鄭鳳株(チョン・ボンジュ)元ヨルリン・ウリ党議員が26日、公職選挙法上虚偽事実流布罪で収監される直前に言った言葉だ。民主統合党の最高委員会議の場でだ。李明博(イ・ミョンバク)大統領を直接取り上げなかっただけで、李大統領をネズミに喩えて言ったのだ。鄭元議員は、主要党役員に「刑務所にネズミ狩りに行く」と話した。大統領を批判しても寸鉄殺人(すんてつさつじん)でするべきで、元議員が10代のネット・ユーザーの真似をすることは卑しい姿に他ならない。
◆06年、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の大統領府は、「人気の落ちた盧大統領が鶏肋のような存在という話がヨルリン・ウリ党内部から出ている」と書いたコラムを問題視した。鶏肋は捨てるにはもったいなくて、食べられる肉はあまりないニワトリの肋骨だ。どうしたらいいか分からない曖昧な状態を言う。三国志で曹操が使って以来、広く使われる表現だ。当時大統領府は、「国家元首を食べ物に喩えた」「社会的麻薬」云々と、当該新聞社に対する取材協力を拒否するとした。「鶏肋大統領」よりは「大統領=ネズミ」という表現がさらに浅薄に感じられる。
◆09年、米共和党所属のある高位政治家はフェイスブックに「動物園から脱出したゴリラが(大統領夫人の)ミシェル・オバマの祖先の一つであることを確信する」という書き込みをした。品のない人種卑下の表現だった。この書き込みが問題になったら、この政治家は地域放送に出演し、「誰かを怒らせたことに対して本当に申し訳ないと思っている」と公式に謝った。問題になったフェイスブックの書き込みも削除した。韓国の政治家らは似たような事が起きた時、謝罪するよりは重要な闘争経歴として認識しているようだ。
◆選挙現場では「3対3対3」の法則がある。韓国のように与野党1対1の構図が堅固だと、中心支持層が3対3に分かれ、残りの「3」の中途層が成敗を決めるという内容だ。「李大統領=ネズミ」攻勢は、李大統領に反対する支持層を結集させる政治的効果があるだろうが、行過ぎた批判は、中途性向の有権者の反感を買いやすい。自分に向けられた批判に対しては激怒の反応を示しながらも、相手に対しては品のない人身攻撃をする政治家は、人格修養が足りないとしか言いようがない。
鄭星姫(チョン・ソンヒ)論説委員 jyw11@donga.com





