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再補選出馬、地盤か激戦区か 有権者は結果より挑戦を評価する

再補選出馬、地盤か激戦区か 有権者は結果より挑戦を評価する

Posted April. 01, 2026 09:01,   

Updated April. 01, 2026 09:01


「曺国(チョ・グク)、逃げ回らず、会おう」(前「国民の力」代表の韓東勲氏)

「私が決めた後に韓東勲(ハン・ドンフン)氏がついてくるなら、その時に対応する」(祖国革新党の曺国代表)

6月3日の地方選と同時に行われる国会議員再・補欠選挙を控え、与野党の院外有力者の出馬地域が最大の関心事として浮上する中、韓氏と曺氏の神経戦が激化している。

現在、再補選の選挙区は少なくとも8カ所が事実上確定している。仁川(インチョン)・桂陽(ケヤン)乙と延寿(ヨンス)甲、蔚山(ウルサン)南甲、忠清南道(チュンチョンナムド)・牙山(アサン)乙、京畿道(キョンギド)・平沢(ピョンテク)乙、京畿道・安山(アンサン)甲、全羅北道(チョンラプクト)・群山(グンサン)―金堤(キムジェ)―扶安(プアン)甲に加え、与党「共に民主党」の釜山(プサン)市長候補予備選での勝利が有力な田載秀(チョン・ジェス)議員の釜山・北甲でも再補選が実施される。さらに各党の広域自治体首長予備選で勝利する議員の選挙区4~5カ所が追加される可能性がある。

再補選の選挙区の概ねの輪郭は見えてきたが、曺氏と韓氏、「共に民主党」の宋永吉(ソン・ヨンギル)元代表はいずれも出馬地について発言を控えている。曺氏は「4月中旬までに発表する」と述べ、韓氏は「(選挙区は)まだ決まっていない」とした。宋氏は自身の旧選挙区である仁川・桂陽乙にとどまり、「党の決定に従う」としている。

3人が直面する政治課題を考えれば、慎重になるのも無理はない。曺氏は祖国革新党の活路模索、韓氏は保守再編の主導権争い、宋氏は「親明(李在明)系」内での役割確立が課題だ。いずれも今回の再補選で国会入りを果たさなければ、政治的足場を固めることが難しいとの見方が強い。

再補選の対象選挙区が未確定であることを理由にすれば、4月末まで決断を先送りすることも可能だ。「共に民主党」のソウル予備選は4月19日、「国民の力」の大邱(テグ)予備選は4月26日に終わり、議員辞職によって再補選の選挙区が最終確定するのは4月30日だからだ。

ただ、構図が固まりつつある中で決断を遅らせれば、損得を計算する駆け引きと受け止められかねない。最終的に地盤での出馬を選ぶのではないかとの疑念も出ている。宋氏は光州(クァンジュ)、曺氏は全羅北道(チョンラプクト)、韓氏は大邱などが取り沙汰されている。地盤で出馬すれば当選の可能性は高まるが、感動を与えることは難しく、政治的資産にもつながらない恐れがある。2022年の再補選当時、安哲秀(アン・チョルス)氏が院外だった李在明(イ・ジェミョン)氏(現大統領)が出馬した仁川・桂陽乙ではなく、京畿道・城南盆唐(ソンナム・ブンダン)甲を選択した。安氏は圧勝したものの、政治的存在感を高めたとは評価されなかった。

激戦区での出馬は結果にかかわらず政治的資産となり得る。勝てば勢いを得て、敗れても象徴性が残る。曺氏が地元の釜山で出馬すれば、大統領候補としての存在感を高めることができる。韓氏にとっては、釜山で唯一の「共に民主党」議席である北甲が攻勢の舞台となり得る。宋氏の場合、「共に民主党」の金相旭(キム・サンウク)議員が「国民の力」所属として当選した蔚山・南甲の奪還を目指すことにも意味があるだろう。

有権者が評価し記憶するのは選択の大義だ。安全な当選よりも大義ある挑戦こそが「大きな政治」への足掛かりとなる。今からでも激戦区への出馬意思を示すことは可能だ。今回の選挙で「主役級の存在感」を示す好機となるだろう。