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現代家の娘たちがベーカリー事業に本腰、業界は「お嬢さん」たちの三つ巴展開

現代家の娘たちがベーカリー事業に本腰、業界は「お嬢さん」たちの三つ巴展開

Posted November. 02, 2011 07:03,   

ソウル瑞草区良才洞(ソチョグ・ヤンジェドン)の現代(ヒョンデ)自動車社屋の1階にあったコーヒーショップ、「ブルーモンテ」は今年7月、「オゼン(ozen)」というベーカリーカフェとして内装を変え、新たにオープンした。一見、今風のコーヒーショップに変わったに過ぎないように見えるが、その中身を見ればそう簡単なことではない。

オゼンは、現代車グループの鄭夢九(チョン・モング)会長の長女、聖伊(ソンイ)氏やミョンイ氏、ユンイ氏がそれぞれ専務としているヘビチホテルアンドリゾートが経営しているベーカリーカフェだ。オゼンは、濟州(チェジュ)ヘビチホテルアンドリゾート1号店に続き、良才洞社屋が2番目だ。最近は、ヘビチホテルアンドリゾート・ソウル事務所のあるソウル江南区狎鷗亭洞(カンナムグ・アプグジョンドン)の起亜(キア)自動車・国内営業本部の社屋にも3号店をオープンさせるための準備が進められている。

これを巡り、他のグループのオーナー家に比べ、静かな行動を見せてきた現代車グループの女性オーナーらが、ベーカリーカフェ事業に本格的に乗り出したという見方も出ている。これまで、鄭夢九会長の娘たちは、母親の故李ジョンファ夫人に似ているという評価を受けてきた。李夫人は、現代家の長男の嫁としての役割を果たす一方、静かに鄭会長の世話をし、「影の内助」の典型といわれた。鄭会長の3人の娘もこれまで、外部に目立った活動は多くなかったが、オゼン事業をきっかけに、変身を図るだろうという財界の見方も出ている。

ベーカリーカフェは、財界オーナー家の「ロイヤルファミリー」、その中でも女性オーナーらが大きな関心を寄せる事業の一つだ。新世界(シンセゲ)グループの李明熙(イ・ミョンヒ)会長の娘である(株)新世界の鄭有慶(チョン・ユギョン)副社長は、「ダロワイヨ」や「ベキア・エ・ヌーボー」という朝鮮(チョソン)ホテル・ベーカリーの持分を保有しており、三星(サムスン)電子の李健熙(イ・ゴンヒ)会長の長女であるホテル新羅(シルラ)の李富眞(イ・ブジン)社長は、パンやコーヒーなどを販売する「アティジェ」を経営する子会社を保有している。最近は、ロッテ家の3世であるブリスの張瑄允(チャン・ソンユン)社長が、高級カフェ型ベーカリー事業に本格的に参入し、「三つ巴」となっている。さらに、現代車グループの3人娘まで加わり、競争はさらに激しくなる見通しだ。

「ダロワイヨ」がフランスの高品格ベーカリーを前面に出しており、「アティジェ」は、日本の有名デザイナーがインテリアを担当するなど、高級化戦略を繰り広げているだけに、「オゼン」も同様に高級化戦略に打って出るものと見られる。

現代車グループの3人娘は、ヘビチホテルの代表取締役を経験した母親の李ジョンファ夫人が09年に死亡したあと、積極的にヘビチホテルアンドリゾートの経営に参加している。特に、鄭ミョンイ専務は、ホテルのインテリアや什器を直接購入するほど、ホテル事業に格別な愛情を持っているという。

昨年下半期には攻撃的な経営を展開し、李富眞社長との競争を予告したこともある。濟州ヘビチホテルアンドリゾートは昨年6月、「スパ・アラ」という高級スパをオープンさせ、有機栽培野菜の食事と濟州島伝統のマッサージとを融合させたサービスをしている。また、起亜自動車の高級セダン「K5」を試乗できるプログラムもあり、好評である。これに対し、李富眞社長も同様に、濟州新羅ホテルに、「プライベートビーチ」を作り、夜間の水泳など、顧客誘致に向けたマーケティングを積極的に展開し、濟州島ホテル事業を巡る競争が激しくなっている。

ヘビチホテルアンドリゾートの関係者は、「オゼンのベーカリーの味が口コミで人気を集め、売り場を増やしている」とし、「外食事業はホテル事業とは別のものではなく、延長線上であるだけに、専務らが大きな関心を持っている」と主張した。



sun10@donga.com