ＬＧグループの具本茂（ク・ボンム）会長（写真）は、グループの主力企業であるＬＧ電子やＬＧディスプレーの業績悪化にもかかわらず、来年度の投資や採用規模は減らさない方針を示し注目を集めている。不況時の思い切った投資で、巻き返しに乗り出すという意志を示したものと見られる。
ＬＧグループは来月１日から１ヵ月間、主要系列企業の今年の事業成果を確認し、来年度の事業計画を立てる「コンセンサスミーティング（ＣＭ）」を行う。ＬＧ生活健康は１日、ＬＧ商社は２日などであり、事業領域の膨大なＬＧ電子やＬＧ化学は、来月末ごろにＣＭに入る見通しだ。同会議には、具会長をはじめ各系列企業の最高経営者（ＣＥＯ）や事業本部長らが出席する。
具会長は今回のＣＭで、欧州や米国発の財政危機を克服できる対策と共に、投資や人材確保計画、同伴成長推進現状などについて集中的に議論する予定だ。特にこの場で、具会長は、「今の状況が厳しいからといって新事業や研究開発（Ｒ＆Ｄ）への投資、人材確保、同伴成長に向けた努力を萎縮させてはならない」と指示する予定だという。
これに先立って、具会長は先月末の人材開発大会でも、「不況のたびに、ＣＥＯらに対し、果敢に人材を採用するよう指示したが、それほど勇敢なＣＥＯはあまりいなかった」と言い、「これからは、私のほうから一段と励まし、注意深く見守るつもりだ」と強調したことがある。
sukim@donga.com
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