バラック・オバマ米大統領が３日（当地時間）、韓米自由貿易協定（ＦＴＡ）履行法案を議会に提出した。０７年６月３０日、韓米ＦＴＡが公式署名されて４年３ヵ月ぶりに米国の批准完了を目の前にするようになった。韓米ＦＴＡ履行法案は早ければ、李明博（イ・ミョンバク）大統領とオバマ大統領の韓米首脳会談が予定された１３日以前に成立する可能性があり、遅くても今月中には米議会で成立する見通しだ。
オバマ大統領は同日、声明を通じて、「今日議会に提出した一連の協定は、韓国やコロンビア、パナマで米国企業の米国商品をより容易に売られるようにし、米国の輸出を大幅に伸ばしてくれる」と話した。さらに、「我々は米国の労働者と企業のため、できる限りの最高の合意を見出すため、これら協定の強化に努力してきた。これら協定を遅滞なく成立させることを議会に促す」と強調した。
オバマ大統領は議会に送った別途の書簡で、「韓米ＦＴＡは米国で７万個以上の雇用を創出するだろう」とし、「韓米ＦＴＡの成立に失敗したら、中国と日本に遅れを取っている韓国内の米国商品のシェアをさらに縮小させるだろう」と話した。
オバマ大統領が韓米ＦＴＡ履行法案を急いで議会に提出したのは、１３日に予定されている韓米首脳会談の前に米議会で法案を成立させるための強力な意志を示したものだ。
韓国政府は米国政府の韓米ＦＴＡ履行法案の議会提出を積極的に歓迎する一方、国会の批准可決の動きに神経を尖らせている。
金滉植（キム・ファンシク）首相は同日の閣議で、「韓米ＦＴＡは韓国経済の未来のために必要であり、特に世界的な景気低迷への懸念の中、経済成長の基盤強化のために欠かせないものだ」とし、今回の通常国会で批准案が必ず成立するように最善を尽くすよう指示した。
金宗フン（キム・ジョンフン）通商交渉本部長は、「来週中、米議会が韓米ＦＴＡ履行法案を可決すると予想されるため、韓国国会の批准案可決が１１月以後に持ち越されると、時間が足りなくなる恐れがある」とし、速やかな国会可決を促した。
ハンナラ党は１８〜１９日、常任委を経て、２８日本会議での議決を試みる可能性が高い。黄祐呂（ファン・ウヨ）院内代表は、「米国議会が批准案を成立させると、似たような時期に我々も成立させなければならない」とし、「国政監査の後、全般的に状況を点検して与野党の妥結を試みる」と話した。南景弼（ナム・ギョンピル）外交通商統一委員長は、「国政監査が今週終了し、対政府質問（１１〜１７日）が終わったら、全体会議を開いて批准案を可決する案を検討している」と話した。
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