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北朝鮮浮揚艇の南侵に「NLL撃沈」で対応、韓米が検討

北朝鮮浮揚艇の南侵に「NLL撃沈」で対応、韓米が検討

Posted August. 18, 2011 03:03,   

韓米両国軍は16日から26日にかけて実施される合同軍事演習乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン(UFG)で、黄海南道古岩浦(ファンヘナムド・コアムポ)に建設された北朝鮮軍の空気浮揚艇基地に対する軍事的対応策を集中的に検討していることが分かった。

17日、軍筋によると、軍当局は、北朝鮮が古岩浦基地から大規模の空気浮揚艇と空気浮揚戦闘艦で西海の北方限界線(NLL)を奇襲南侵して白翎島(ペクリョンド)など西海の5島を攻撃したり占領する局地的挑発に出る場合、これを阻止する対策を点検する方針だ。

軍筋は、「韓米連合の監視装備が北朝鮮の空気浮揚艇による奇襲攻撃兆候を最短時間で感知し、西海5島に配備されたK−9自走砲などの攻撃戦力と海・空軍戦力でNLL付近の海上で撃退する案を中心に検討していると聞いている」と話した。

今年6月に完成した古岩浦基地は、空気浮揚艇70隻あまりが同時に停泊できる陸上係留施設を備えた停泊基地だ。韓米は、平安(ピョンアン)北道の鉄山(チョルサン)半島にある既存の停泊基地から古岩浦基地へ空気浮揚艇戦力を移してくれば、2個旅団規模の特殊戦兵力を30分内に白翎島へ侵入させる能力を備えることになると見ている。

これに対応して韓国軍は今年6月に西北島嶼防衛司令部を創設し、白翎島と延坪(ヨンピョン)島など西海5島にレーダーなど対北監視装備やK−9自走砲、多連装ロケット砲(MLRS)などの攻撃戦力を増強配備した。だが、古岩浦基地は西海岸内陸の奥に位置しているため、韓国軍が配備した監視装備では挑発の兆候を捉えるのが容易でない。また、北朝鮮空気浮揚艇の奇襲侵入に立ち向かって海上で迅速で効果的に制圧できる適当な打撃戦力がなくて軍当局が苦心しているという。

防衛事業庁は先月発表した防衛力改善事業で、北朝鮮空気浮揚艇に対応できる戦力として2.75インチロケットに精密誘導装置を装着した新型誘導ミサイルを米国と共同で開発していることを明らかにしたが、このミサイルの実戦配備は16年頃に可能になるという。

一方で北朝鮮は17日、外務省報道官の談話で「今回の合同軍事演習は、北侵戦争演習だ」とし「これに対処して我々が自衛的核抑制力を質量の両面で強化することに拍車をかけなければならないことは自明だ」と主張した。これは核兵器の技術力を高め、数も増やすことを意味するものと解釈される。



ysh1005@donga.com