24日、上海で開かれた水泳の世界選手権の男子400メートル自由形で怪力のスパートで、ライバルのスンヤン(中国)を引き離して金メダルを獲得した「マリンボーイ」朴泰桓(パク・テファン、22=檀国大)は全種目で決勝進出に挫折した09年ローマ大会とは見違えるように変わった。何があったのか。身体的にもメンタルの面でも変わった。これなら五輪2連覇も可能だという評価だ。
●練習に臨む態度が変わった
「この頃は、練習が少しでも思うようにいかないと、自分の方から焦りを見せるんです」
SKテレコムの朴泰桓専従チームの関係者は、2年前に比べて何が変わったかを問う質問に、こう語った。練習がうまくいっていないと悩み込む。練習がうまくいくと自信が漲る。「練習中毒」になったように練習に打ち込んでいる。今大会の400メートル自由形で、1レーンに配置されるという不利な状況下でも金メダルをもぎ取ることができたのも、今年2月以来の体系的な練習をみっちりこなしたからだ。
これまで朴泰桓の水泳人生はローラーコースタのようにブレが激しかった。07年のメルボルン選手権の400メートル自由形で優勝し華やかに世界トップに立った朴泰桓は、いくらか自惚れに陥って練習を怠った。08年の北京五輪が目前に迫っている時点でも平常心を失っていた。だが、08年初め、子供のときからの恩師、ノ・ミンサン監督の下に戻ってから、練習に打ち込むことができた。同年4月の東アジア大会でアジア記録を二つも打ち立て、北京五輪では韓国水泳史上初の金メダルを獲得し、国民を熱狂させた。
幼いときから早くも大きな成功を収めたせいだろうか。朴泰桓は、金メダルに満足した。結局、翌年の「ローマ悪夢」を招いた。だが、昨年初め、オーストラリアのマイケル・ボール氏をコーチに迎えてから、朴泰桓は一変した。それまでの痛い思いは、「汗を抜きにして結実は取れない」という薬となり、自律を強調しながらも責任を与えるボール氏の指導下で練習に打ち込む「まじめ」な練習虫に変わった。
●筋肉マンに変身
朴泰桓の身体は、2年前に比べてずっと格好良くなった。最近流行っているシックスパックをはじめ、全ての筋肉に切れができ、筋肉量も大きく増えた。自由形1500メートルを並行した北京五輪やローマ大会のときとは見違えるくらい変わった。コーチのボール氏に出会って「水泳のマラソン」と言われる1500メートルを捨てて、400メートルに集中してから表れた変化だ。
ボール氏はスピードを上げるためにパワーゾーンを強化することに集中した。パワーゾーンは、肩から膝までのことで、ここを鍛えることで爆発的なパワーが期待できる。陸上のスプリンターたちが皆筋肉質の身体を持っている理由も、パワーゾーンが発達しているからだ。
朴泰桓はスクワットやベンチプレスはもちろん、バンドを使って水泳に必要な腕の筋肉と腹筋を鍛えた。クォン・テヒョン専従トレーナーは、「朴泰桓が出せる最大の筋力が、昨年に比べて約10%強化された」と話した。400メートル決勝で序盤から150メートルまで首位を守っては、250メートルまでしばらくリードされた状況下で、再び恐ろしい馬力を発揮した原動力だ。
金メダルを取った北京五輪で朴泰桓を支えてくれたソン・ホソン体育科学研究院博士は「この頃は中長距離もスピードで勝負する時代だ。朴泰桓の持久力は世界一だ。それに100メートルでも優勝できるスピードを付ければ、来年のロンドン五輪でも競争力は十分ある」と評価した。朴泰桓は、今大会を五輪2連覇への試金石と位置づけている。
朴泰桓は、25日に行われた自由形200メートル予選で1分46秒63で入り、4位で準決勝に進出した。
yjongk@donga.com






