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オバマ大統領の沈黙が米国をまとめた…ビンラディン殺害後の政治力が話題に

オバマ大統領の沈黙が米国をまとめた…ビンラディン殺害後の政治力が話題に

Posted May. 07, 2011 03:24,   

「オバマ大統領は、オサマ・ビンラディン容疑者の殺害を再選のための政治的イベントにするという誤解を生まないために、できるだけ前に出ないようにした。オバマ大統領は、真の国民統合を望んだ」

5日(現地時間)、米ニューヨークの9・11テロ現場の「グラウンド・ゼロ」。ビンラディン容疑者を殺害して4日後にオバマ大統領がここを訪れた。大統領候補の時に来たことはあるが、大統領になってからは初めて。オバマ大統領は、崩壊したツインタワーの世界貿易センタービル(WTC)の残骸から生き残り、ここに移されて植えられた1本の木の下に献花した。米国を象徴する色である赤、白、青の花束だった。オバマ大統領は、献花した後、両手を合わせて黙祷した。それが全てだった。

バグパイプや軍楽隊の演奏もなく、祝砲もなく、「厳かな」演説もなかった。多くのニューヨーカーが早朝から集まり、星条旗を振って大統領を歓迎したが、このような行事で予想される「歓呼する国民とハイファイブする大統領」という馴染みのシーンは演出されなかった。

オバマ大統領は、約20分間の短い献花式を終えた後、1時間、現場に来ていた9・11テロ犠牲者家族約50人と同僚を失った消防隊員、警察官らに会った。彼らとの対談に、放送カメラは許されなかった。

同日、大統領の「静かな」行為は、ビンラディン容疑者の殺害を支持率を高めるためのイベントにしないという意志が込められたものだった。ジェイ・カーニー大統領報道官は、「攻撃を受け、一つになった米国の結集を記憶する場所で、いかなる言葉も必要ない」と述べた。

オバマ大統領は、グラウンド・ゼロを訪れる前、9・11テロで15人の消防署員を失ったマンハッタン「エンジン54」消防署を訪れ、消防署員らと昼食をともにした。マンハッタン第1警察署にも訪れた。しかし、彼らと会う席もメディアには公開されなかった。記者らは、大統領が去った後、オバマ大統領に会った消防署員や警察官から雰囲気を聞かなければならなかった。

彼らによると、オバマ大統領は、消防署員らに「正義を実現するという私たちの意志は、政治も党派も越える」と述べ、結集の重要性を再度強調したという。また、「(ビンラディン容疑者を殺害した)日曜日の事件は『忘れないという言葉は、口先だけの言葉ではない』という事実を示した出来事だ」と付け加えた。

このように大統領の「前面に出ないリーダーシップ」に、米国国民は感動している。CNN放送は、3日に全世界の主要紙の1面を飾ったホワイトハウスの作戦司令室の写真に対する専門家の見解を伝え、「オバマ大統領が中央でなく隅に座っている写真は、オバマ式のリーダーシップと自信をよく示している」と分析した。ブログ「ジャック・アンド・ジル・ポリティクス」のシェリル・コンティー氏は、放送で、「作戦の展開中、参謀らの意見を聞き、協力体制を率いていた」と述べた。CNNは、「米国で黒人は、しばしば米国の安全を脅かす人物や災いを生み、悪党のような存在と見なされたが、この写真では、黒人が国民の安全を守る護民官として登場したという点も意味が大きい」と分析した。

オバマ大統領が当選した時、米国国民は初めての黒人大統領の彼が人種と政治色を越えて米国を「一つ」にすることを期待した。同日、グラウンド・ゼロに現れたオバマ大統領の統合リーダーシップは、オバマ大統領が、米国国民の期待を実現する潜在力があることを明確に示したという分析も出ている。



higgledy@donga.com