Go to contents

[オピニオン]憲法朗読

Posted January. 10, 2011 08:31,   

ワシントンの米国国会議事堂では6日、下院議員135人が順に壇上に上り、4543の単語から成る憲法の全文を約80分間にわたって朗読した。222年の下院の歴史上初めてのことだ。まず、共和党所属のジョン・ベイナー議長が、「われら合衆国の人民は…憲法を制定する」という前文を厳粛に読み上げた。続いて、民主党所属のナンシー・ペロシ前議長が、「この憲法によって与えられる一切の立法権限は、合衆国連邦議会に属し…」という憲法第1条第1節を朗読した。同日の憲法朗読は、「国民の意思を尊重し代表する」という意味で、ベイナー議長の提案で実現した。

◆教師が、憲法教育の一環として生徒を1名ずつ呼び出し、憲法を読ませる姿を連想させる。韓国の国会も、憲法を朗読すると言えば、議員はどのような反応をするだろうか。米下院の憲法朗読は、与野党議員が異なる理念と主張は抑えて、憲法を読む間、心が一つになったという点で意味深い。「建国の父」が作った憲法の精神を再確認して守るという誓いに賛同したのだ。多くの議員が、所属を問わず、青色のネクタイを身につけたことも意味がある。

◆韓国にも、大韓民国憲法が公布された63年前の1948年7月17日、議事堂に感激があふれた。「満堂に感激の一瞬」というタイトルの当時の東亜(トンア)日報の記事は、「連日曇り空だった天気も快晴となり、肥沃な緑陰の鳥の声も、将来の国運を祝っているような…中央庁国会議事堂で厳粛に憲法公布式が開かれた」と伝えた。初代国会議長・李承晩(イ・スンマン)博士が、「この憲法が、大韓民国の完全な国法であることを世界に宣言する」と述べると、国会の内外では万歳三唱が鳴り響いた。

◆9回の改正の末、今日の姿となった韓国の憲法は、韓国戦争や軍事クーデター、権威主義時代などの険しい憲政史で傷つきながらも、韓国社会を支えた支柱だ。今、国民が享受する自由と民主、経済繁栄の土台がまさに憲法だ。88年の憲法裁判所の発足後、韓国社会で憲法に対する認識が高まっている。法律の制定も、憲法精神の基礎の上で行われなければならない。韓国国会も、米下院の憲法朗読のような行事を参考にして、憲法の意味を再確認することを期待する。

陸貞洙(ユク・ジョンス)論説委員 sooya@donga.com