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延坪島のクリスマス、照明もキャロルもないが希望のお祈り

延坪島のクリスマス、照明もキャロルもないが希望のお祈り

Posted December. 25, 2010 03:02,   

快速旅客船が泊まる「ダンソムナル(ナルは渡し場の意)」の他にも延坪島(ヨンピョンド)には漁船が停泊するポートが村の入り口にある。24日、闇に包まれた漁船のポートの前で、タバコを口にくわえて深くため息をつく金某さん(61)に会った。北朝鮮の延坪島砲撃挑発以後、現地取材の乗り出して19日目になる日だ。うろうろする記者を見て、金さんが先に声をかけた。「あれがうちの船です」。彼の指先はポートで最も大きな船を指していた。金さんは船に申し訳ないと言った。「あまりにも長く船を動かさなくて、船底に水草がたくさんついています。すると、船を運航しても速度が出ないんです」1年に2回ずつ行うペンキ塗りもできず、機関修理もやって久しいということ。「船も人と一緒でお世話しないと病気になる」と言って、しきりにタバコを口にした。

北朝鮮の砲撃挑発以後、夜になった延坪島で一番大きく聞こえるのは波と風の音だった。しかし、住民らは、「砲撃の前までも漁船のポート前はにぎやかだった」と話した。夜中にも海辺で釣り竿を垂れる釣り手がいたし、漁に出かけてから帰ってきた漁夫らも村のカラオケで思い存分歌を歌った。今は追加金を上乗せしてあげると言っても海に出る人がいないという。それでも船主らは最近白菜を100株も漬けてキムチを作った。来年、海に出る船員が食べるキムチだ。

クリスマスを控えて都市では華やかな照明とクリスマスキャロルが心を騒がせているが、砲撃が鳴り響いた延坪島では騒々しい年末の雰囲気が感じられなかった。もっぱら「落ち着いた」クリスマスを準備していた。延坪島にある唯一な聖堂である延坪聖堂のキム・テホン神父は同日午後8時、島に残っている10人あまりの信者と軍人と共にクリスマス前夜のミサを執り行った。ミサが終わって大きな釜にお雑煮を作って赤ん坊のキリストの誕生を祝うちょっとした「誕生パーティー」を開いた。延坪教会のソン・ジュンソプ牧師(44)も同日、10人あまりの信者と共に砲撃の傷跡が残っている村を歩き回りながら賛美歌を歌った。

少しでも寒くなると凍りつく水道管、コンピニの他には営業する店がなくて、たまねぎ一つ、ニンニクひとかけも買えない不便な生活。それでも島を離れない住民はまだ帰ってこない隣人の水道管とボイラーを代わりに点検してあげている。「射撃も終わったのだから、もう村の人々も帰ってくるはずよ。村もまた人の住む村らしくなるだろう」廃墟から立ち直ろうとする延坪島住民らは体感温度マイナス20度の厳しい寒さの中でも希望を失わずにいる。彼らは「小さなことに感謝し、厳しい中でも希望を失わないこと」を強調したキリストの教えに黙々と従っている。



takeoff@donga.com