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[オピニオン]MIKT

Posted December. 24, 2010 08:10,   

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01年、ブリックス(BRICs)という言葉を初めて作った、ゴールドマンサックス資産運用のジム・オニール会長は、ブラジルやロシア、インド、中国の4ヵ国が50年になれば、ドイツや英国、フランス、イタリアのような伝統的な大国を抜き、世界6大経済大国になるだろうと見込んだ。半信半疑の人々が多かった。4国は国土が大きく、潜在力は豊富だったが、先進諸国に比べ、様々な面で大幅に遅れを取っていたからだ。

◆オニール会長が今度は、ミクト(MIKT)という新造語を出した。そして、ブリックスと共にメキシコやインドネシア、韓国、トルコのミクト(MIKT)の4ヵ国が、来年は世界経済を引っ張るだろうと明らかにした。ミクト4国を、来年度の成長国群に新たに盛り込んだのだ。成長国とは、自主的に成長できるエンジンを持っている国で、G7諸国などに依存する新興諸国とは異なる。氏は来年、投資家らは成長国と新興国との違いを学ぶことになるだろうと強調した。

◆ミクト4国のうち、最も注目を集めている国はインドネシアとトルコだ。世界4位の人口を持っているインドネシアは、グローバル経済危機にも関わらず、昨年4.5%の成長を記録し、今年も6%台の成長を期待している。豊富な天然資源を保有しているおかげだ。トルコも、欧州の財政危機の嵐の中でも、今年8%の高い成長率を見込んでいる。韓国とメキシコは経済危機の直撃を受けたものの、今年、早いテンポで回復しているという点が、高く評価された。

◆韓国は、成長国群に含まれたことで、未来へのわれわれの期待値を高めている。オニール会長の予言どおり、ブリックス4国は急激に浮上し、発展スピードも目覚しかった。15年を前後に、日本を追い抜くだろうといわれていた中国のGDP規模は、今年すでに日本を抜いたものと試算される。韓国は02年の国内総生産(GDP)基準で世界11位だったが、04年はインドに、06年はブラジルやロシアに追い越された。ミクト4国は果たしてブリックス4国ほど成長を遂げることができるだろうか。我々は02年の経済規模で世界11位についた時、まもなく10位圏内に進入するかのように大言を吐いたが、白昼の夢だった。我が国会は、世界最悪の国会とレッテルが貼られるほど、喧嘩で明け暮れている。さらにポピュリズムまで加わることになれば、むしろ悲観的な予測をせざるを得ない。

朴永均(パク・ヨンギュン)論説委員 parkyk@donga.com