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朴槿恵氏の福祉法案公聴会が大盛況、大統領選出陣式をほうふつ

朴槿恵氏の福祉法案公聴会が大盛況、大統領選出陣式をほうふつ

Posted December. 21, 2010 08:39,   

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ハンナラ党の朴槿恵(パク・グンヘ)元代表は20日、「福祉」の旗印を掲げ、本格的な大統領選に向けた活動に突入した。同日、国会憲政記念館で開催した社会保障基本法全部改正案公聴会が初舞台だった。朴元代表が自ら発議した法案の公聴会を開いたのは初めて。朴元代表の側近は、「これから安保や経済分野など、多様な政策懸案について『朴槿恵式』の解決策の提示が続く」と予告した。

●与野党案を折衝した「先進型」福祉

朴元代表が同日公聴会で公開した「朴槿恵流」の福祉構想は、これまで与野党が繰り返してきた福祉攻防を折衷した案に近い。6・2地方選挙で、無償給食をめぐり、野党は皆に特典が届く「普遍的福祉」を、与党は低所得層に福祉政策を集中する「選別的福祉」を打ち出した。

しかし、朴元代表は「ケースバイケース型福祉」という概念で、双方の主張を一定部分受け入れながら、アップグレードしたと説明した。このため、現金を支払う伝統的な社会保障制度から脱し、出産から老後生活まで生涯の周期別に、所得保障の代わりに、生活保障中心の社会的安全網を構築するというのが朴元代表の構想だ。

朴元代表は、「選別的福祉か、普遍的福祉かをめぐり議論が多いが、二分法の問題ではなく、状況に応じて2つが同時に行くべきである」とし、「全ての国民に、各自の人生の段階ごとに必要な『ケースバイケース』に、焦点を合わせなければならない」と話した。

朴元代表の側近である李惠薫(イ・ヘフン)議員は、「朴元代表の福祉構想は普遍的福祉か選別的福祉かの枠を越えた『先進型福祉』だ」と説明した。

●大統領選出陣式をほうふつ

同日の公聴会には、朴熺太(パク・ヒテ)国会議長とハンナラ党の安商守(アン・サンス)代表をはじめ70人あまりの与野党議員が参加した。280席の座席が満席になるなど、400人が駆けつけ、廊下まで行列ができた。朴元代表が演説をするたび、大きな拍手が送られ、12年の大統領選挙に向けた出陣式をほうふつさせた。

朴熺太議長は祝辞で、「有力な未来権力である朴元代表が今日、韓国型福祉の旗手に就任する日」とし、「朴元代表が福祉の『創始者』ではなくとも、福祉の『曾始祖』ぐらいにはなれる」と持ち上げた。安商守代表も祝辞で、「福祉に対する朴元代表の信念を込めて熱と誠意を尽くして設けた場であるだけに、わが国が福祉先進国へ進む上で、里程標になるだろう」と話した。

●野党のけん制と反撃

朴元代表は、同日公聴会で発題者を務めたソウル大学のチェ・ソンジェ、アン・サンフン、成均館(ソンギュングァン)大学のアン・ジョンボム教授らと共に、社会保障基本法全部改正案を1年近く準備してきたという。朴元代表が、いち早く大統領選候補者として政策広報に乗り出したことを受け、野党は警戒を強めている。

民主党の朴智元(パク・チウォン)院内代表が最近、「朴元代表叩き」に乗り出したのも、このためだという見方が多い。朴院内代表は、「(朴正煕政権下の)維新の関係者は、歴史の前で跪いて謝罪せねばならない」「韓国型民主主義が維持独裁に現れたが、朴槿恵式の福祉は何で現れるか、気になって仕方ない」とし、連日朴元代表を名指しして攻勢を強めた。

朴元代表側の反撃も始まった。親朴系の朱盛英(チュ・ソンヨン)ハンナラ党議員は20日、平和放送のラジオインタビューで、「朴院内代表が怪しからん言い方をした」と赤裸々に批判した。さらに朱議員は、「朴院内代表は、政治的な不正で拘束までされたが、赦免復権になり、国会に来ているが、かつての旧態政治をしていた人の口からは、それぐらいの言葉しか出てこないと思った」と言い返した。



egija@donga.com