国際的な金価格が1ヵ月あまりで再び史上最高値を更新した。国内金価格も3.75グラム=23万ウォンを超え、猛烈なスピードで高騰している。
6日(現地時間)、米ニューヨーク商業取引所での2月の金引渡し分の先物価格は、前日より9.90ドル(0.7%)上昇した、31.1グラム(1オンス)=1416.10ドルで、取引を終えた。6取引日連続で上昇した国際金価格はこれで、先月9日に記録した最高値(1410.10ドル)を1ヵ月あまりで再び更新した。
同日の金価格は、取引中一時1429.4ドルまで高騰した。国際的な銀価格も、3月物価格は1オンス=0.464ドル(1.6%)高の29.74ドルで取引を終え、史上最高値を突破した。
新ゴールドラッシュのおかげで、国内金価格が連日、最高値を更新している。韓国金取引所によると、7日の金卸売価格は、3.75グラム=21万1200ウォンまで高騰した。4日に記録した最高値(20万8450ウォン)を3日ぶりに塗り替え、21万ウォンを超えたのだ。
金の小売価格も初めて23万ウォンを突破した。韓国貴金属販売業中央会議の金小売価格は、23万1000ウォンと、前日より2000ウォンも高騰した。金関連企業の株価も、高止まりの状態が続いている。
金銀や貴金属製品を生産・販売している高麗(コリョ)亜鉛は、同日の株価が5.43%も高騰した。海外の金鉱山に投資しているMK電子(1.70%)やエガンリメテク(1.99%)、ハンソンエルコムテク(1.21%)なども軒並み上昇した。
欧州財政危機の拡大を巡る懸念が続いている中、最近、米景気回復への期待に水を差す雇用予測が加わり、安全資産である金に、再び需要が殺到しているものと見られる。11月の米失業率は9.8%と、4月以降最高値を記録し、雇用も市場予想(15万件)に、はるかに及ばない3万9000件の増加に止まり、雇用不安が再び増大している。
また、米国や欧州が追加の債権買入に乗り出す可能性が持ち上がり、ドル安を巡る懸念が増大し、金価格の上昇をあおっている。
ベン・バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、最近のテレビ放送で、「5〜6%の正常化した失業率に戻るためには、4、5年はかかるだろう」と述べ、「今後、国債買入規模は、当初の計画より拡大しかねない」と明らかにした。国際通貨基金(IMF)も欧州中央銀行(ECB)が追加の国債買入に乗り出す必要があると主張した。
グローバル金市場の最大有力者に浮上した中国の爆発的需要も、金価格の高騰をリードしている。中国の1〜10月の金輸入量は209トン以上で、昨年の輸入量の実に5倍に上ると試算される。
ドイツ銀行のダニエル・ブレーナー研究員は、「中国はインフレを巡る懸念が増大し、個人投資家も金投資に乗り出している」と述べ、「米国や欧州で追加の量的緩和の可能性が持ち上がり、ドルやユーロ安が見込まれ、金や銀への魅力も高まっている」と主張した。
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