三星(サムスン)家の3世による経営が本格的にスタートした。三星グループは、李健熙(イ・ゴンヒ)会長の長男である李在鎔(イ・ジェヨン)三星電子副社長(42)と長女の李富眞(イ・ブジン)ホテル新羅(シルラ)・三星エバーランド専務(40)をそれぞれ社長に昇進させる社長団人事を3日発表した。
同日の人事で、李在鎔副社長は、三星電子の最高運営責任者(COO=Chief Operating Officer)職を維持したまま社長に就任した。李富眞専務は副社長を経験せず、1ランク飛ばし、ホテル新羅の代表取締役社長兼三星エバーランド経営戦略担当社長に昇進した。李富眞社長は、三星物産・商社部門の顧問も兼ねることになる。李在鎔社長は三星入社後19年ぶりに、李富眞社長は15年ぶりに社長に就任した。
三星は同日、彼らを含め、副会長昇進2人、社長昇進9人、転任7人の計18人の社長団人事を行った。当初の業界予想よりは小幅の規模だ。崔志成(チェ・ジソン)三星電子社長は副会長に昇進し、三星モバイルディスプレーの姜皓文(カン・ホムン)代表取締役社長は副会長に昇進して、中国本社にポストを移す。これを受け、三星の主力系列会社である三星電子は、崔志成副会長—李在鎔社長の「二輪」体制が確定された。副会長級が初めて中国本社に赴任したことを受け、三星の中国事業はさらに拍車がかかるものと見られる。
また、三星はかつて、構造本部調整や戦略企画室と呼ばれたグループのコントロールタワーの新たな名称を「未来戦略室」と決め、李相勳(イ・サンフン)社長など、6人のチーム長を選任した。三星は来週、系列会社ごとの後続役員人事を行う予定だ。
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