8日、国会で行われた外交通商統一委員会(外統委)の全体会議では、韓米自由貿易協定(FTA)の追加争点の議論の妥当性や、その内容の国会へ報告問題を巡り、与野党議員の間で、し烈な攻防が繰り広げられた。
野党議員らは、政府が米国の要求に押され、「密室交渉」で国益に損害をもたらしたとし、政府が両国間FTA議論の内容を国会に報告するまでは、外統委会議をボイコットすべきだと主張した。反面、与党議員らは、自動車市場の開放拡大問題を除き、韓米FTAの主要争点の協議が終了しただけに、韓米間最終協議の結果を待とうと主張した。
金星煥(キム・ソンファン)外交通商部長官は懸案報告を通じ、「バラク・オバマ米大統領が6月の韓米首脳会談で、主要20ヵ国・地域(G20)ソウル首脳会議の前に、FTAの進展に向けた両国協議終了後、数ヵ月以内に米議会で批准するという計画を発表した」と話した。
これに対し、民主党の金東迵(キム・ドンチョル)議員は、「米国が定めた一方的な期限に従って密室交渉、一方的な交渉が進められている」とし、「交渉の過程が詳しく報告されるまでは、外交部の予算審議はもちろん、全ての会議を拒否する」と話した。
同党の朴柱宣(パク・ジュソン)議員も、「大統領訓令に従い、交渉の重要進行状況を国会に報告することになっているにも関わらず、政府は交渉が進行中なので、国会報告できないと言っている」とし、「国会への報告が行われるまでは、常任委員会を運営してはならない」と賛同した。
反面、ハンナラ党の金栄宇(キム・ヨンウ)議員は、「FTA全ての進行状況を常任委員会に報告するのは、現実的に難しい点がある」とし、「本当に必要な場合、非公開会議や、(政府が)各党の常任委幹事に大体の内容を説明するのがいい」と反論した。
同党の金忠環(キム・チュンファン)議員も、「自動車問題は大きな流れから見て、一部些細な問題であるため、ここにこだわってはならない」とし、「小貧大失しないよう時期に合わせ、(FTA批准)を推進しなければならない」と加えた。
同日外通委は、FTA協議の国会への報告問題を巡り、与野党議員の主張が対立し、正午ごろに停会後、午後、非公開で金長官から韓米間議論状況について報告があった。
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