Go to contents

ビーチバレー代表「不可能と言われても、メダルで可能性を示したい」

ビーチバレー代表「不可能と言われても、メダルで可能性を示したい」

Posted October. 30, 2010 10:57,   

한국어

燃え上がる太陽、熱い砂、魅力的なビキニ姿の美貌の選手らがネットを間にしてボールを取り合う。視線をどこに置いたらいいか…。

このような期待をして訪れた広州アジア大会ビーチバレーボール韓国代表チームの練習場は想像とは全く違っていた。27日、京畿道議旺市(キョンギド・ウィワンシ)の韓国電力公社品質検査所内のビーチバレーボール競技場。冷たい風が服の隙間に入り込んでくる。日差しは雲の後ろに隠れた。砂場を離れた砂は四面に張り巡らせている鉄条の中にすくめている。幻想が破れかかっていたところ、がっかりした表情に気付いたある選手が話しかける。「まさか、ビキニ姿の選手を見にいらしたんじゃないでしょうね」

●選手、協会、体育会、ファンもそっぽを向ける

国内でビーチバレーボールは関心を受けられない種目の一つだ。1991年から国際大会に参加しているが、きちんとした専門チームや選手がいなかった。大会に出場しても1勝を上げるのが難しかった。アジア大会での受難はもっとひどかった。正式種目に採択された1998年バンコク大会では予算不足とメダルの可能性がないという理由で出場を諦めさせられた。02年釜山(プサン)大会の時は、開催国の資格で急造されたチームが出場したが、成績は惨憺たるものだった。06年ドーハ大会にはまた出場すらできなかった。

8年ぶりに挑戦する広州大会を控えて、04年大韓バレーボール協会から分離独立した韓国ビーチバレーボール連盟は本腰を入れ始めた。その出発は今年蔚山(ウルサン)に世界女子ビーチバレーボールを誘致したこと。7月選抜戦を通じて広州大会に出場する代表チームを選んだ。男女38チーム(2人1組)が参加した白熱した競争の中で、男女2チームずつを選抜した。

●関心、支援はないが、砂の上では幸せ

選手らは皆大学または実業チーム所属。大会のない夏、アルバイトだと思って出場したりした。しかし、今度選ばれた選手らはビーチバレーボールをちょっとだけやってから辞めるものとは思っていない。それほど覚悟と愛情が格別だった。

今年初めてビーチバレーボールに接したイ・ヒョンジョン(龍仁市庁)は、「室内バレーボールとはまた違う魅力がある」とし、「ずっとビーチバレーボールをやりたいほど魅力がある」と話した。高校2年生の時からビーチバレーボールを始めたイ・ウンア(梁山市庁)は、「他の選手がビーチバレーボルは、お肌も焼けて人気もないとしてそっぽを向けているのを見ると残念で極まりない。しかし、ビーチバレーボールは今始まったばかりだけに成長可能性も大きい」と言って笑った。

●皆に不可能と言われてもメダルに挑戦

練習場は国内に1ヵ所しかないビーチバレーボールコートだ。1ヵ所だけなので、男女別々で練習することができず、男女が1日おきに練習する。支援もないため、午前はそれぞれの所属チームでウェートトレーニングをし、午後はコートに集まって練習する。代表チームの監督を引き受けている弘益(ホンイク)大学のキム・ギョンウン監督は、「これぐらいの練習でもできて幸いだ。選手らの士気が心配だ」と話す。

アジア3強は中国、日本、タイだ。韓国が1勝を収めるのも簡単でない状況だ。しかし、選手らの体格が良くて、砂に早く慣れたらメダルの可能性がある。代表チームの長兄格のアン・テヨン(龍仁市庁)は、「ビーチバレーボールというと、ビキニばかり思い出し、夏にしかできないといった偏見がひどい。簡単ではないだろうが、ビーチバレーボールに対する関心を集めるためでも最善を尽くす」と覚悟を語った。



creating@donga.com