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[社説]金斗官知事の4河川政治闘争、朴鉂瑩知事の実用行政

[社説]金斗官知事の4河川政治闘争、朴鉂瑩知事の実用行政

Posted October. 28, 2010 08:14,   

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慶尚南道(キョンサンナムド)は26日、主要4河川の一つである洛東江(ナクトンガン)事業に関連し、堰建設と浚渫には反対するが、政府から委任された事業代行権は放棄しないという考えを公式に明らかにした。金斗官(キム・ドゥグァン)慶尚南道知事は、政府が事業権回収を検討すると発表すると、27日、「もし(政府が)事業権回収に着手するなら、訴訟を含む対策を準備する」と迫った。金知事が、上流では順調に進行している洛東江治水事業を、下流で政治闘争化している印象を与える。

洛東江の慶南区間には、18の工区で事業が進んでいる。このうち、慶尚南道が事業を代行しているのは13工区だ。洛東江と直接・間接に関係がある慶尚南道内の13の市郡は7月に、洛東江事業の正常推進を求める声明書を採択した。8月には、洛東江周辺の10の市郡が、賛成意見を慶尚南道に伝えた。これには、市長が民主党所属の金海市(キムヘシ)まで含まれている。にも関わらず、慶尚南道の非協力により、13の工区の工程率は、4河川事業全体の工程率(31.4%)の半分の15.6%にすぎない。地域住民と市郡が賛成する治水事業を金知事一人で反対するのは、行政独裁も同然だ。

洛東江の上流だけ浚渫と堰建設を行い、下流でしなければ、洪水になった場合、下流地域の住民の被害が大きくなる恐れがある。地方行政を担っている道知事として、洪水予防と環境管理、水資源の効率的な利用は基本責務だ。気候変動によって、水管理はますますその重要性が増している。「水管理が、まさに国家競争力」、「水経営時代」という声まで出ている。慶尚南道が事業施行に反対するなら、事業代行権を政府に返還するのが道理だ。事業権を放棄する場合、事業に賛成する地域住民の反発が大きく、政府が強制的に事業権を回収すれば、4河川反対勢力に対し、「私たちは反対した」という具合に体裁が保てると考えているのかもしれない。

朴鉂瑩(パク・ジュンヨン)全羅南道(チョンラナムド)知事は、所属する民主党の反対にも関わらず、栄山江(ヨンサンガン)整備事業に積極的だ。最近では、ヨットや遊覧船が通れるよう栄山江の河口堤防の通船門の拡大を提案した。民主党が、4河川開発は大運河だと反対しているのに対し、西海(ソヘ・黄海)の塩辛と塩を積んだ船舶が往来する航路を復元するという朴知事の実用的な態度が際立っている。

忠清南道(チュンチョンナムド)の4河川事業再検討特委と忠清北道(チュンチョンプクト)の4河川事業検証委は、「一部反対、一部賛成」、「条件付き賛成」という不明瞭な意見を出している。両地域の市郡は、4河川事業に概ね賛成している。安熙正(アン・ヒジョン)忠清南道知事と李始鍾(イ・シジョン)忠清北道知事も中途半端な態度はやめ、朴知事の所信を見習ってもらいたい。