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[社説]「4河川事業は大運河事業」野党の主張になぜ「違う」と言えないのか

[社説]「4河川事業は大運河事業」野党の主張になぜ「違う」と言えないのか

Posted October. 21, 2010 08:36,   

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野党民主党の孫鶴圭(ソン・ハクキュ)代表は18日、「偽装運河事業である主要4河川事業は、中止されなければならない」と主張した。同党の朴智元(パク・チウォン)院内代表も19日、「4河川事業は、明白な大運河事業だ」と断定した。野党第一党を率いる二人の政治家が、こうまで主張するのには、何か根拠があるのではないか、と考える国民もいるだろう。

李明博(イ・ミョンバク)大統領は2度も、「私の任期中には、大運河は推進しない」と約束した。大統領がいくらそう言っても、野党は本当に信じないのだろうか、事実と関係なく、大運河の主張が、国民に通じると考えているのだろうか。4河川整備か大運河かどうかは、工事内容と事実関係を見れば、難なく確認できる。

大運河の核心は、漢江(ハンガン)と洛東江(ナクトンガン)を連結するトンネル工事だ。川の上を大型貨物船が通過するには、上・下流の水位差を克服するため、閘門施設とターミナルを設置しなければならない。少なくとも、6.3メートル以上の水深確保が必要だ。4河川事業で果たしてそのような3つの工事が進んでいるのだろうか。政府関係者は、国民の前で説明しなければならないのではないか。野党の大運河攻勢にただ沈黙していては、4河川は大運河だと信じる人が増えるだろう。

主要4河川事業の内容が大運河とどう違うのか、国民を納得させる責任は政府にある。李大統領が孫鶴圭代表と会い、首相や長官が野党の本部や環境・宗教団体の集会・デモの現場、またはテレビ番組に出演し、堂々と「違う、政治攻勢をやめろ」と言うべきではないのか。

京釜(キョンブ)高速鉄道の千聖山(チョンソンサン)トンネルは、03年からチユル僧侶が「100日ハンスト」をし、環境団体がチョウセンサンショウウオを原告とする訴訟を起こしたため、3度も工事が中断した。その間、国家予算が浪費された。トンネル工事が完了した後も、湿地は健在だ。チョウセンサンショウウオは生息していることが明らかになった。しかし、千聖山反対運動をした誰一人、誤りを認め、責任を取った者はいない。4河川事業の完成後、大運河工事を主張した人々はどのように弁明するのか、見届けなければならない。

周辺国が参加した軍民合同調査団が解明した天安(チョンアン)艦沈没事件の原因をまだ信じられないという国民が30〜40%に達しているのには、政府の責任が大きい。天安艦であれ主要4河川であれ、デマや扇動の虚構を打ちのめす意気込みが足りない。