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[社説]「孫鶴圭民主党」、大韓民国ための政治をせよ

[社説]「孫鶴圭民主党」、大韓民国ための政治をせよ

Posted October. 04, 2010 07:29,   

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3日、野党民主党の全党大会で、代議員投票(70%)と党員世論調査(30%)を合算した結果、孫鶴圭(ソン・ハクキュ)候補が1位を占め、代表最高委員に選出された。孫候補とともに、いわゆる「ビッグ3」と呼ばれた鄭東泳(チョン・ドンヨン)、丁世均(チョン・セギュン)候補は、それぞれ2位、3位となった。3人の最高委員には、李仁栄(イ・インヨン)、千正培(チョン・ジョンベ)、朴柱宣(パク・ジュソン)候補が選出された。これで民主党は、7・28補欠選の惨敗で丁世均代表が辞任してからの2ヵ月の非常対策委員会体制を終え、新しい指導部体制を整えた。

民主党が孫常任顧問を代表に選出したのは、変化を選択したと見ることができる。孫代表は、ハンナラ党出身という点が弱点だった。しかし、08年の党代表に続き、今回再び代表に選出されたことで、相当部分このような弱点を克服したことになった。非全羅道(チョンラド)出身の代表として、12年の大統領選候補争いでも有利な立場となった。党の路線と政策をめぐって、衝突したり競うこともできる。長所を最大化できるよう運営の妙を生かすことが、新指導部の最大の課題だと言える。

野党の全党大会は、通常、新しい人物の登場とビジョンの提示によって創党同然の換骨奪胎をし、国民に野党の存在感を刻印させる機会でもある。しかし、今回の全党大会では、新しい人物の登場も、国民の関心を引くほどの画期的なビジョンの提示もなかった。派閥争いとライバルの経歴をめぐって互いに誹謗戦を繰り広げた。国民の関心も冷めていた。新指導部がどのようにしてこのような問題点と後遺症を克服するかも注目する点だ。

民主党は、9月17日の非常対策委で、党の路線を既存の中道改革主義から進歩的な方向に修正する綱領改正案を議決し、今回の全党大会でこれを採択した。中道改革という用語を15年で廃棄し、全体的に進歩色を強めた。国民の生活と国益に実質的に役立ち、本当に庶民と中産層のためになる政策を出して与党と競ってこそ、進歩という価値を生かすことができ、民主党も本来の役割を果たせるだろう。

野党第一党の本分は、政権政党、代案政党としての可能性を示すことだ。それには、政策とビジョンをめぐって、政府与党と勝負を競い、協力することは協力し、批判と牽制をしても合理的な姿を示さなければならない。何よりも国家の安全保障に関する問題や対北朝鮮政策で国民に安心と信頼を与えることが重要だ。無分別な北朝鮮庇護や時代錯誤な理念政治から思い切って離脱し、大韓民国のための政治をしなければならない。12年の総選挙と大統領選挙で国民がどのような選択をするかは、今後の民主党の行動にかかっていると言っても過言ではない。