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4階で発火…10分もしないうちに37階の屋上まで飛び火 釜山海雲台区の高層ビルで火事

4階で発火…10分もしないうちに37階の屋上まで飛び火 釜山海雲台区の高層ビルで火事

Posted October. 02, 2010 02:59,   

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釜山海雲台区(プサン・ヘウンデグ)の38階の高層主商複合マンション(雑居ビル)の中間層から火が出て瞬時に屋上まで広がり、ともすれば大型惨事につながるところだった火災事故が発生した。火の足が建物の内部ではなく可燃性の仕上げ材から成っている外壁に乗って屋上の方へ広がって、4人が怪我する軽い人名被害が出たが、待避の過程で大きな混乱が発生したりもした。梯子車など火災装備の使用がままならず、超高層ビルが消防の死角地帯であることを改めて浮き彫りにした。

○10分もしないうちに屋上まで飛び火

1日午前11時33分ごろ、海雲台区佑(ウ)1洞の双子住商複合マンションのウシンゴールドスイートで原因の分からない火が出た。入居民のシム某さん(36、女)ら4人が煙に窒息したり精神的な衝撃で近くの病院で治療を受けている。火足を避けて屋上などに待避していた入居民38人は無事救助された。大きな火は2時間半で消えたが、残火が残っていて、午後5時過ぎまで火災鎮圧作業が続けられた。

火はマンション4階のリサイクル選別場か洗濯室の方から発火したものと推定される。目撃者のホン某さんは、「4階で『パン』という音と共に火足が2棟の間の外壁へ飛び火した」と話した。火は瞬時に中央階段の換気通路と2棟の建物の間の外壁に乗って37階のスカイラウンジとペントハウス、入居世帯の何軒かを燃やした。建物の外壁は30%ぐらいが燃えたり、焦げた。このマンションは建物の外観を飾るため、外壁仕上げ材のアルミニウムパネルの外側に特殊黄金色のペイントを塗った。消防当局はこの仕上げ財が『火付け役』をしたものと見ている。火は2棟の間で「V」字型の模様で燃え上がり、黄金色のアルミニウムパネルなど建築資材が見物していた市民の頭の上へ落ちるなど、危険な瞬間もあった。

警察と消防当局は、「選別場などで普段から廃紙を燃やしたりもした」という一部入居民の供述を土台に、正確な火災原因を調べている。消防当局はまた、最初の発火地点の4階にスプリンクラー施設が設置されていない点を確認し、建物の管理者らを相手に調査を進める計画だ。

○大規模火事、被害は予想より少なく

同日の火事は規模に比べて幸い人命被害は大きく発生しなかった。37階の建物の外壁の30%ぐらいが燃えたり焦げ、最上階のペントハウス、スカイラウンジなどが全て燃えるなど、物的被害は多く発生したが、人命被害は入居民4人が軽症を負ったぐらいだ。

火災現場が近くの海雲台消防署から車で1〜2分の距離なので消防士の出動が速かった。火災申告3分ぶりに消防士が建物の中へ入った。直に発火地点をはじめ、各階に上がって入居民に待避を促した。しかし、一部の住民は消防当局の初期鎮火の問題点を指摘している。入居民らは、「高層に飛び火する前に消防士が到着して5〜6階のガラスを破って速く火を消すようにと話したが、『同意が必要だ』とぐずぐずし、その間に火が取り返しのつかないほど広がった」と主張した。

火が昼の時間帯に発生したのも被害が少ない原因の一つだ。このマンションの入居民は約400人で、ほとんどは朝早く家を出て、専業主婦か老人だけが残っていた。住民らは近くから聞こえてくる119救助隊のサイレンの音を聞いて、建物に火が出たことに気付き、待避した。

4階から始まった火が換気通路を通じて可燃性材質からなっている黄金色の外壁へ急速に飛び火して、内部より外部の被害が大きかった。もし火足が内部に集中していたら、大規模惨事が起きておかしくない状況だ。消防関係者は、「非常階段が唯一な待避路である上、火災鎮圧さえ厳しい状況で大型人命被害が発生しなかったのは幸いだ」と話した。



toto@donga.com jhk85@donga.com