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ミュージカルの有名俳優、公演企画会社幹部に「金槌」で暴行受ける

ミュージカルの有名俳優、公演企画会社幹部に「金槌」で暴行受ける

Posted September. 17, 2010 06:51,   

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ミュージカルの有名俳優が、ソウル江南(カンナム)の真ん中で、公演企画会社の幹部から、金槌で暴行を受けるというとんでもない事件が起きた。16日、江南警察署によると、ミュージカル「コーラスライン」の制作会社「ナインカルチャー」の財務取締役である金某氏(40)は先月22日午後2時40分ごろ、ソウル江南区三成洞(サムソンドン)のコエックス・アルティアム5階のロビーで、金槌で俳優のイム某氏(36)の首などを殴打した。

イム氏は6月から先月にかけて、コーラスラインの舞台に立った主演役者。先月22日に幕を下ろしたコーラスラインは、歌手「ソ・テジと子供たち」の元メンバーである李ジュノ氏をはじめ、有名芸能人らが出演し、人気を集めた作品だ。

しかし、華麗なミュージカルの舞台裏では、出演料を巡り、役者と制作会社との対立が潜んでいた。警察の取調べによると、イム氏は、出演料225万を受け取れず、金容疑者と対立してきたという。出演料を要求するイム氏に対し、金容疑者は犯行前日、「現金で支払うから、3時まで劇場のロビーに来るように」という内容のメールを送った。公園会場前にテーブルに向かい合って座った2人の男の話し合いは、1分も持たなかった。金容疑者は用意してきた書類袋から、現金の代わりに金槌を取り出し、イム氏の首や左の背中を打ちつけた上、倒れたイム氏を足で蹴るなどの暴行を加えた。イム氏は全治4週間の怪我を負って、入院治療を受けている。

このような真昼の「金槌での乱闘劇」は、会場の入り口に取り付けられていた防犯カメラ(CCTV)にそのまま写っていた。しかし、CCTVのフィルムを手にしたのは、警察ではなくイム氏だった。警察がコエックスから受け取って取調べを行った5台のCCTVには、暴行の場面に死角地帯があり、写っていなかったのだ。イム氏は、「最初の取調べの時、CCTVでの撮影場面がないと警察から言われ、もう一度確認してくれるよう頼んだ」と言い、「今月7日、金氏が暴行容疑で応訴すると、口惜しかったので自分で直接会場に出向いて、問題のCCTVを見つけ、警察に提出した」と主張した。

警察は、「イム氏からの要請を受け、もう一度現場に出動し、暴行場面が写っている別のCCTVのキャプチャー画面を確保した」と主張し、「金氏がすでに、犯行事実を自供している上、イム氏の被害事実が認められるため、CCTVの確保如何は、捜査結果には大きな影響を及ぼさない」と釈明した。金容疑者が警察で、「イム氏が大勢の人々が見守る中、金を要求しながら恥をかかせ、当日、腹いせに偶発的に暴行を行った」と供述した。警察は、金容疑者を暴力行為など、処罰法上の凶器などの傷害容疑で立件する方針だ。



jhk85@donga.com