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「呉銀善は論争中」…ホーリー氏は見解を変えていない

「呉銀善は論争中」…ホーリー氏は見解を変えていない

Posted September. 04, 2010 08:58,   

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「呉銀善(オ・ウンソン)のカチェンジュンガ頂上写真は、どこでも撮れるものだ。カトマンズ外郭で撮影した可能性もある」(8月21日放送のSBS「それが知りたい」)

「我々は論争中と記録された登頂に対しては、すべて成功したものと看做している」(3日配信の連合ニュースのインタビュー記事)

呉銀善のカチェンジュンガ登頂を巡る論争について、エリザベス・ホーリー氏(86・写真)が初めて触れた言葉だ。1963年からネパールに滞在しながらヒマラヤ高峰登頂記録を整理してきたホーリー氏の一言は、登山家たちの間で高い信頼度を持つ。その点で、ホーリー氏が国内の二つのメディアに対して述べた言葉は、一見相反しているように聞こえる。いたずらに混乱を深めるいる印象さえ与える。

しかしホーリー氏は変わったことがない。「呉銀善の写真はどこでも撮れる」という話は、「それが知りたい」の制作側にはしめたと思わせる話だろうが、頂上での写真が不明瞭であるという、すでに知られた事実に触れて皮肉った表現に過ぎない。「論争中」と言及したのも、これまでの見解と何も変わったことではない。

ホーリー氏のヒマラヤ・データーベースは、論争中という記述だけでなく、登頂に関する「True/False(真実/嘘)」でFalseと記録された人も登頂者の数に含ませている。ホーリーウジは今年5月3日、ネパールで記者に対して「論争中であるから論争中と記録した。疑惑を提起する側が疑惑を撤回しない限り、論争中という記述を消すつもりはない」と話している。

ホーリーウジが呉銀善のカンチェンジュンガ登頂を認めたという話も、事実関係が間違って伝わった。「ホーリーウジが認めた」という話が国内に伝わったのは、呉銀善氏がアンプルナを登頂した後の5月からだ。この時も「14座制覇を祝賀する」というホーリー氏のメッセージを一部のメディアが「14座制覇認定」と見出しをつけて報じた。

これを受けて呉銀善氏も、ホーリー氏に認められたという風に語ったのは確かに間違いだったが、それを重く受け止める必要はない。厳密に言えば、14座制覇を果たしたなら祝賀するという挨拶だった。ましてや、「それが知りたい」で重点報道した昨年12月の記者会見のときの発言は、ホーリー氏がカンチェンジュンガ騒ぎについて本格的な調査を始める以前のものだ。

一部では、誰がホーリー氏にそのような権威を与えたのかとして、ホーリー氏に頼るような雰囲気を批判した。しかしホーリー氏は、自ら権威をアピールしたことはない。少なくともカンチェンジュンガ登頂を巡る騒ぎについて、「私は記録者に過ぎない」と言っている限りではそうだ。権威を与えたのも、それに疑問を提起したのも登山家とマスコミだった。一方的な解釈は、問題解決には何のためにもならない。