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「対北朝鮮コメ支援、再開を」ハンナラ党が政府に提案へ

「対北朝鮮コメ支援、再開を」ハンナラ党が政府に提案へ

Posted August. 23, 2010 08:52,   

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与党ハンナラ党が、08年2月の李明博(イ・ミョンバク)政府発足以降、中断している北朝鮮へのコメ支援の再開を推進する方針だ。

ハンナラ党のある党幹部は22日、「今週内に党指導部として、人道的次元の対北朝鮮コメ支援を再開するよう政府に提案する方針だ。コメ支援の再開は、天安(チョンアン)艦沈没事件後、閉塞した南北関係の『糸口』を見いだす役割を果たすだろう」と話した。そして、「党からコメ支援の再開を要請すれば、政府の対北朝鮮協議にも弾みがつく。年末にも南北関係が『ターニングポイント』を迎えることになるだろう」と見通した。

与党内部では、ハンナラ党指導部が事前に政府と話し合い、コメ支援の再開を提案する「役割分担」をしたという観測が流れている。これは、政府が、核問題解決に向けた6者協議の再開を求める北朝鮮と中国の行動に応えようと模索しているという見解にも合致する。

また、北朝鮮は、昨年末に続き今年に入ってからも、韓国側に「コメ30万トン、肥料30万トン」または「コメ10万トン、肥料10万トン」の支援再開を条件に、首脳会談開催のメッセージを伝えていたという。

このため、対北朝鮮コメ支援再開の推進は、現政権が固守してきた「南北関係改善後に対北朝鮮支援」の原則に変化をもたらすとみえる。

ハンナラ党は、北朝鮮へのコメ支援の再開が、最近水害を被った北朝鮮同胞を助け、剰余米に苦しむ韓国の農民を支援する「一石二鳥」の効果を上げると考えている。農林水産食品部によると、韓国のコメの在庫量は、08年の58万トンから昨年100万トンに増え、今年は140万トンまで増加が予想されている。

いっぽう、ハンナラ党は、南北協力基金法を改正し、毎年の南北協力基金の残余金を国庫に返納せず、「統一基金」として積み立てる案を推進する計画だ。昨年は、南北協力基金1兆1512億2900万ウォンのうち8.5%の1000億2100万ウォンだけが執行され、残り約1兆ウォンは国庫に返納された。

高興吉(コ・フンギル)政策委議長は同日、ソウル汝矣島(ヨウィド)の党本部で記者懇談会を開き、「9月の定期国会で、議員立法で南北協力基金法を改正し、毎年残った基金を統一基金として自動的に積立てるようにする。政府も肯定的に受け入れるだろう」と話した。

これに先立ち、統一部は5月、成均館(ソンギュングァン)大学経済学科の安鍾範(アン・ジョンボム)教授に、南北協力基金の残余金を基金として活用する案について研究を依頼した。



surono@donga.com