スマートホンのセキュリティ問題が浮上してから、一部で間違った知識が広がっている。代表的な例が、4日にSKテレコムが「スパイウェア(悪性コード)だから、ダウンロードしないように」と注意を呼びかけて話題になったアンドロイド用ソフトウェアの「ウォール・ペーパー」だ。このプログラムは多様なウォールペーパーを使えるようにする無料のプログラムで、グーグルがプログラムを調べた後、5日、「ウォールペーパーはスパイウェアではない」という結論を出した。
このプログラムがスパイウェアである可能性を提起した米国のモバイルセキュリティ会社のルックアウトも同日、公式のブログを通じ、「ウォール・ペーパーは開発者がユーザーの使用パターンを分析してプログラムを改善しようとしたところ、ミスで個人情報に当たる一部情報を収集したもの」と説明した。
アイホンのセキュリティへの懸念が少ないのが「マルチタスクできないため」という一部マスコミの報道も事実と違う。アップルはiOS4という最新の運用体制を作る際、マルチタスク機能を作っており、前のバージョンでも音楽や電話機能などで制限的にマルチタスクが可能だった。アイホンのセキュリティへの懸念が相対的に少ないのは、マルチタスクの有無ではなく、応用プログラムを全数調査して管理する厳しい管理政策のおかげだ。
この他にも、アドロイドホンにセキュリティ・プログラムが基本的に組み込まれているため、スマートホンが安全だというのも間違えた知識だ。これまではアンドロイド・セキュリティプログラムは組み込まれているだけで、ユーザーが直接実行させた後から作動するため、いちいちこれを実行させなければ効果が得られない。
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