Go to contents

女子サッカー新星のチ・ソヨン、闘病中の母親が応援の手紙

女子サッカー新星のチ・ソヨン、闘病中の母親が応援の手紙

Posted July. 24, 2010 08:51,   

한국어

「怪我しないようにしてください。いつも初心を失わず、謙遜な心を持つようにしてください」

愛する娘、ソヨン。母さんは今日も朝早くからあなたのためのお祈りをささげることで1日を始めたの。そんなに大きな負担を肩に背負って苦労するあなたのことを考えると、お祈りをささげることしかできない母さんはいつも申し訳ない気持ちなの。

母さんはこの前、米国戦が終わった後、電話口から聞こえてくるあなたの声がまだ気になっているの。サッカーに限っては、誰にも負けたがらない性格なんでしょう。お腹が痛くてまともにプレーできずに負けたんだから…。なのに、母さんが心配するのが心配で、大丈夫と言うあなた、また、怪我した仲間の負傷が深刻でなくて良かったという言葉を一番先に切り出すあなたを見て、「もう大きくなったね」と改めて思ったの。

ソヨン。母さんはこの頃、雲の上を歩いているような気持ちなの。周りの方々がみんな「娘さんを立派に育てた」と言ってくださるのよ。この前は、スンヨンと一緒に食堂へ言ったら、食事代を払わなくていいと言われたの。その代わり、ソヨンが豪快なゴールを決めればいいと。母さんが通院している病院のお医者さんも「娘さんがこんなに誇らしいんだから、母親も遅れを取らないように早く元気にならないといけない」と心配してくださったり。このようなやさしい言葉を言われると、どうして涙が出るのか。ありがたい方々のためでもソヨンは最善を尽くし、母さんも早く元気になって応援を頑張らなきゃと思ったの。

うちの娘が太極旗を胸につけてプレーするほどぐんと成長した姿を見ながら、母さんは昔のことを思い出したの。ソヨンが初めてサッカー靴を履いた時から、全ての場面がパノラマのように頭をよぎったの。

小学校2年生だったあなたが初めてサッカー選手になると言い出した時、母さんは反対したのね。怪我するんじゃないかと心配で。ところが、普段、母さんの言うことなら何でもよく聞いていたあなたがサッカーだけでは絶対譲らない姿を見て、結局心を開いたの。許諾はしたんだけど、その後も正直とめたい気持ちになる場合が多かったの。あなたは怪我しても家族が心配するのが心配で、痛くても痛いふりをしなかったのね。合宿が終わった後、家に帰っては眠り込んでしまう姿を見るたびに、胸が痛くて…。

とにかく、母さんは全ての苦難を独りの力で乗り切ってぐんと立ったソヨンが本当に誇らしいの。しばらく前、母さんが「韓国に帰ったら、彼氏も作り、結婚も早くしなさい」と言ったら、あなたがこう言ったのね。結婚はお母さんの病気を完全に治療し、弟(妹)を大学卒業させた後、30すぎてすると。また、いつもこう言っているでしょう。「実業チームへ行ったら給料が出るから、お母さんは工場の仕事をしないで。私が全部やるから」と。このような話を聞かれるたびに、母さんは顔色には出さなくても心の中で泣いたの。やってあげたこともないのに、いつも家族のことを先に考えるあなたを見て、天が我が家に天使を送ってくださったのではないかという思ったりするの。

ソヨン。母さんは実は、最近あなたの試合を見ると心臓がドキドキして応援するところじゃないの。それでも国民が一緒に見て応援しているからどんなに幸いか。ソヨンは試合を控えて、いつものように今晩も眠りに付く前に祈りをささげるでしょうね。母さんも一緒にお祈りするよ。わが娘よ、ファイト。



niceshin@donga.com