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サッカー韓国代表の趙広来・新監督、「パスサッカー」で勝負

サッカー韓国代表の趙広来・新監督、「パスサッカー」で勝負

Posted July. 23, 2010 08:37,   

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22日午前、ソウル鍾路区新門路(チョンノグ・シンムンロ)のサッカー会館5階の大会議室。ゆっくりと会議室へ入ってくる彼の顔はやや緊張しているように見えた。落ち着いて中低音に近い声も普段よりトーンが高くなっていた。「記者会見をしたら、本当に代表チームの監督になったという実感が沸いてきます。しっかりやらねばというプレッシャーとうまくやれるという自信が交差します」

●スペイン式の「パスサッカー」がロールモデル

サッカー代表チームを率いる新たな司令塔に選任された趙広来(チョ・グァンレ)監督(56、写真)が就任後、初の記者会見を行った。約20分間の記者会見で同監督は、ほとんどの時間を代表チームの青写真を描くのに割いた。

序盤に震えていた声は、いつ間にか確信に満ちた自信に変わった。「考える指導者」「準備された指導者」という評価だけあって、答弁には躊躇いがなかった。記者会見が終わった後、「これから長く顔を合わせましょう」と冗談を飛ばす彼の顔から余裕まで感じられた。

同日、趙監督が提示した中核キーワードは「パス」。実際、同監督はバルセロナ(スペイン)、アーセナル(イングランド)など、早くて繊細なパスサッカーが持ち味のチームの試合をよく見ていると言われている。

監督は、「フランスとブラジルにサッカー留学をしながら、パスの重要性を認識し、10年前からパスを強調してきている。これまで監督を務めたチームでも練習時間の70〜80%をパスに投資した」と説明した。

趙監督が構想するパスサッカーに一番近いチームは、ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会の優勝国であるスペイン。彼は、「現代サッカーの中核は、早い攻守転換と攻撃サッカーだ」として、「スペインのように精巧で早いパスが下支えになってこそ、このようなサッカーを実現することができる」と強調した。

また、「スペインが今回のW杯で優勝したことを機に、パスの重要性が浮上した。私が代表チーム監督に選任された重要な理由は、おそらくそのためではないかと思う」と付け加えた。さらに、「今は南アフリカ大会に出場した選手の能力が最高だ。当面は選手構成の枠を破ることはないだろうが、パス力の良い2〜3人の選手は補強する考えだ」と話した。

●代表選考?実力だけが唯一の基準

趙監督のニックネームは「ミダスの手」だ。無名選手も彼の目に止まったら、スターになる。選手を見極める人並みはずれた眼目や直接几帳面に確認した上、徹底的に実力中心に選手を選抜する原則がこのような名声をもたらした。

代表チームの選手選抜の際も、彼は「名声、年齢、学縁、地縁などを考慮せず、最高のコンディションを持つ選手に太極マークを与える」と話した。さらに、「代表チームへの自負心を持って、プロ精神に徹した選手を重用する」と強調した。

さっそく11年アジアカップに備えた選手選抜の原則も提示した。彼は、「当面の目標をアジアカップの優勝に据えると、海外派と国内派の適切な組み合わせが重要だろうが、14年のW杯ブラジル大会に備えた飛び石の役割として考えると、果敢な世代交代まで考慮する」と伝えた。

来月11日、ナイジェリアとの評価戦の選手選抜については、「欧州派選手らは個人的には大変だろうが、できるだけ試合に出場して国民と良い経験を共有してほしい」と話した。



niceshin@donga.com