金大中(キム・デジュン)政府と慮武鉉(ノ・ムヒョン)政府の時、韓国との交渉を主導した権虎雄(クォン・ホウン)元北朝鮮内閣責任参事の処刑説が流れている。北朝鮮問題に詳しい北京のある消息筋は19日、「権参事が『対南政策の失敗』の責任を負って銃殺された」と明らかにした。しかし、権参事が、いつ、どこで処刑されたのかは、まだ確認されていない。
韓国当局も、関連情報を入手して分析している。北京の外交筋は、「権参事の銃殺説があるが、事案の性格上、確認に時間が多少かかる」と話した。ある情報当局者は、「権参事が地方に左遷された後、銃殺されたという話がずっと流れている」と伝えた。
権参事は、04年5月に平壌(ピョンヤン)で行われた第14回南北長官級会談で、45才の年齢で北朝鮮側代表団長として登場し、華やかなスポットライトを浴びた。さらに、権参事は、北朝鮮側代表団長として、07年2月の平壌での第20回南北長官級会談で、李在禎(イ・ジェジョン)統一部長官(当時)に、「上半期中に国家保安法を廃止せよ」と威嚇し、同年6月の第21回長官級会談の出席のためにソウルに来た際も、非礼な態度で物議をかもしたことがある。
日本のメディアによると、権参事は07年末に更迭されたという。実際に08年以降、公開の活動内容や役職が確認されていない。
いっぽう、権参事の上司で、慮武鉉政府時代、北朝鮮の対韓国事業を事実上総括した崔承哲(チェ・スンチョル)元労働党統一戦線部副部長も、08年に処刑されたとされている。
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