Go to contents

作家と製作会社の紛争で製作費差押決定 ドラマ『金首露』

作家と製作会社の紛争で製作費差押決定 ドラマ『金首露』

Posted July. 13, 2010 07:39,   

한국어

「もうこれ以上、台本は書かなくてもいいです」

伽揶(カヤ)を建国した金首露(キム・スロ)王の一生を描いたMBC(文化放送)の週末テレビドラマ『金首露』の台本を執筆してきた金ミスク作家は先月、製作会社から1本の電子メールをもらった。台本の内容などで、金氏と意見が対立していた製作会社が、一方的な契約打ち切りを通達した。

昨年7月、1億9000万ウォンで執筆契約後、ドラマの全体ストーリーを構成し、台本を書いてきた金氏としては、藪から棒と言わんばかりのことだった。金氏は、「契約条件どおり、違約金5億7600万ウォンを補償するように」と、裁判所に訴訟を起こすと同時に、債権の仮差押申立をした。

同事件を受け持ったソウル中央地裁民事53単独の李明哲(イ・ミョンチョル)判事は、最近金氏の申立を受け入れ、「本案の訴訟の判決言い渡しが下される前まで、MBCが製作会社に払う金額のうち、5億7600万ウォンに差し押さえを行う」と決めた。

ソウル西部地裁も、ほかの作家・A氏が「一方的な契約打ち切りによる違約金を払ってほしい」と、ドラマ製作会社を相手取って行った7000万ウォンの債権の仮差押申立を最近、受け入れた。

このようにドラマの製作会社と作家との紛争が相次いでいるのは、「韓流ブーム」以降、大もうけを狙った製作会社が増え、これらの会社は巨額の契約金を条件に、売れっ子作家との契約にしのぎを削っているためだというのが、放送界の分析だ。ところが、ドラマの視聴率が期待したほど振るわず、コストの負担増が予想されたり、作家と製作会社がもめたりすると、昨日までの友は今日の仇となるという格好だ。

ある製作会社の関係者は、「製作会社が、放送の編成権を手にするため、無理をし、高額な金を使い、先を競ってスター作家と俳優などを迎え入れようとしたため、生じた副作用だ。この過程で、作家らのギャラが高くなったのも、紛争が頻繁になった一因だ」と説明した。



baltika7@donga.com