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韓国と日本の8強進出失敗は、運命のいたずら

韓国と日本の8強進出失敗は、運命のいたずら

Posted July. 03, 2010 08:48,   

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現代サッカーにおいて体格は重要な要素だ。しかし、運命のいたずらがさらに大きな役割を果たす時もある。サッカーワールドカップ、南アフリカ大会で決勝トーナメント進出を最後に、脱落したアジアチームは、小さな体格で苦しんだというよりは、結末に向かう過程で経験した悲運のために苦しかった。

大韓民国は十分に、ウルグアイを制することができた。韓国選手らは、ウルグアイ選手らより一段と素敵なプレーを見せた。朴主永(バク・ジュヨン)のフリーキックが、ゴールポストに当たり、何とかして手にした李菁龍(イ・チョンヨン)のゴールは結果として、何の役割も果たすことができなかったのは、「負ける運命」だったことを裏付けている。

韓国が脱落した後、日本はアジア大陸の最後の希望となった。アフリカで5チームが脱落し、唯一に残ったガーナも同じだった。各メディアは日本とガーナは、アジアとアフリカ全体を代表すると報じながら負担を負わせた。

先月29日、プレトリアで開かれた日本とパラグアイとの決勝トーナメント第1戦には失望させられた。日本とパラグアイは勝つ資格がなかった。韓国のような闘志がなかった。果敢な攻撃もなかったし、国際サッカー連盟(FIFA)が作った最も醜い発明品である「ペナルティキックのロット」により、勝負が決まることだけを願った。

その試合で、一人が反逆者となった。実は私は、日本の駒野友一がペナルティキックでミスをするまで、彼にはほとんど注目しなかった。彼は120分間、侍のように守備ラインを守った。目立ったプレーはなかったものの、だからといって弱点もなかなか見つからなかった。今になってようやく、彼を知ることができた。彼は、選手としての命が終わりかねない負傷から立ち直った。5年前に膝を怪我し、視力を失いかねない目の病気にかかったこともある。

駒野はペナルティキックでミスをするまで、ベストを尽くした。彼は史上初の遠征で決勝トーナメント進出という歴史に一線を画し、日本国民全体を明け方まで眠らせなかった主役の一人だった。しかし、運命は彼を反逆者に作った。6.16センチのクロスバーを、駒野は決して忘れることができないだろう。彼は膝をまずき、泣きじゃくった。彼の不運で日本も落ちた。

イタリアのロベルト・バッジョを覚えている読者もいるだろう。バッジョは1994年の米国大会のブラジルとの決勝戦のペナルティキックでミスをした。バッジョには、「ワールドカップを逃した反逆者」というレッテルが貼られた。バッジョは、その失望の瞬間が訪れるまでは、うなぎ上りの選手だった。しかし、駒野はスター選手ではなかった。アジアの人々が名誉失墜に大変気を使う傾向から見て、駒野は一生、罪悪感に苛まれることになるだろう。駒野はペナルティキックの生贄となった。

アジアの人々は数十年間、「欧州チームと競い合うには、体の面で不利だ」と主張してきた。私はそれには同意しなかった。フース・ヒディンク監督は02年の韓日ワールドカップ共済の時、執拗かつ早いプレーで、韓国選手らが試合を支配するように仕向けた。それが正解だ。そうでなければ、アルゼンチンのディエゴ・マラドーナやリオネル・メッシのような天才に生まれなければならない。そのような天才が、アルゼンチンやブラジルで頻繁で出ることからも、アジアはついてない。

体の面で、ブラジルははっきりと変わっている。ブラジル選手らは今回の大会で、体格が一番大きいドイツやデンマーク、ナイジェリア選手らとほぼ同様だった。違いがあるなら、ブラジルは技も優れていることだ。

ブラジル選手らは大半がヨーロッパでプレーしている。あそこでがっちりした体の選手らを相手しながら、パワーを身につけた。このようによい条件がそろっているにも関わらず、ブラジルのドゥンガ監督は、守りに徹しながらゴールを決める面白みのない実利サッカーで、勝利だけに気を取られている。ほかならぬブラジルなら、素敵で面白いサッカーで勝つことに焦点を当てるべきではないだろうか。



ROBHU800@aol.com