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「世宗市、修正案の否決で、科学ベルトも原点に戻る可能性あり」

「世宗市、修正案の否決で、科学ベルトも原点に戻る可能性あり」

Posted June. 17, 2010 08:25,   

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世宗市(セジョンシ)の修正案が国会で否決された場合、世宗市に入居予定だった国際科学ビジネスベルト(科学ベルト)の立地も、再び選定の手続きを踏むことになる見通しだ。これを受け、当初15年と予定されていた科学ベルトの完成時期も、16、17年に遅れる公算が大きい。

政府高官は16日、「修正案が白紙となれば、科学ベルト問題は、立地という原点に再び戻ることになるだろう」とし、「新たな立地は、忠鋻(チュンチョン)地域に限定される可能性もあるが、選定方式をどのように決めるかによっては、ほかの地域に決まる可能性もある」と語った。世宗市の修正案が白紙となった場合、ほかの自治体も再び科学ベルトの誘致合戦に加わるものとみられ、この問題はもう一つの政治的な焦点として、浮上することもありうるという見方が出ている。

科学ビジネスベルトは約3兆5000億ウォンを投入し、基礎科学研究院の中イオン加速器団地などを建設し、世界的な基礎科学の研究拠点にするという内容だ。先の大統領選挙当時、李明博(イ・ミョンバク)候補が、「忠鋻に造成する」と公約すると、大邱(テグ)や慶尙北道(キョンサンブクド)、仁川(インチョン)、光州(クァンジュ)などほかの自治体が反発したため、推進が遅れたが、昨年末、政府が世宗市の自足機能を補強するという趣旨で、世宗市に決定した。しかし、世宗市の修正案が国会で否決され、科学ベルトが世宗市に建設される名分も色あせてきた。

政府関係者は、「修正案が否決された場合、立地の再選定作業を考慮すれば、科学ベルトの完成時期も1、2年ほど遅れざるを得ない」とし、「ただ、立地のほか、科学ベルトの機能や入居施設、予算、敷地の規模など、大きな枠組みでは当初の計画どおり維持されるだろう」と付け加えた。科学ベルトに海外企業や大学研究所を誘致しようとした当初の計画も、用地が確定されるまでは中止される可能性が高い。

これを受け、今月の臨時国会で議論される「国際科学ビジネスベルト関連特別法」に関心が集まっている。現在、政府が提出した法律案には、教育科学技術長官が委員長を務める国際科学ビジネスベルト委員会が立地を選定するように定めている。



jarrett@donga.com