
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が「北朝鮮版イージス艦」と呼ばれる「崔賢(チェ・ヒョン)」に乗艦し、ミサイル試験発射を視察した。米国とイスラエルによるイラン空爆の中でも健在ぶりを誇示し、核戦力の高度化を示した形だ。
北朝鮮の朝鮮中央通信は5日、正恩氏が3日と4日、南浦(ナンポ)造船所で就役を控えた「崔賢」に乗り込み、艦対地戦略巡航ミサイルの試験発射を視察したと報じた。「崔賢」は昨年4月に進水した北朝鮮初の5千トン級駆逐艦だ。北朝鮮は「崔賢」から各種巡航ミサイルだけでなく弾道ミサイルの発射も可能であり、核弾頭の搭載もできると主張している。
正恩氏は3日、駆逐艦を視察しながら「わが海軍の水中および水上攻撃能力は急速に増強されるだろう」とし、「海軍の核武装化は満足に遂行されている」と述べた。同日公開された写真から、北朝鮮は少なくともミサイル4発を発射したとみられる。北朝鮮が「崔賢」からの巡航ミサイル連続発射の様子を公開したのは今回が初めてだ。
韓国統一研究院の洪珉(ホン・ミン)上級研究委員は「『海軍の核武装化』を強調し、核兵器を使用する能力を持たないイランとは北朝鮮が異なることを示した」と指摘した。慶南(キョンナム)大学極東問題研究所の林乙出(イム・ウルチュル)教授も「イランでの戦争状況の中で、主権防衛の意思や戦争抑止力の責任を強調する発言は、『最強硬対応』『強対強の正面対決』という従来の原則を最後まで堅持するという再三のメッセージだ」と述べた。
一方、米国のコルビー国防次官(政策担当)は4日(現地時間)、米シンクタンクの外交問題評議会(CFR)のセミナーで「米国は約60発の核兵器を保有する北朝鮮について、なぜ言及がないのか」との質問に対し、「われわれはその点(北朝鮮の核保有)を十分認識している」と述べた。ホワイトハウスのレビット報道官も同日、米国のイラン攻撃が北朝鮮に対する米国の姿勢に変化をもたらすのかとの質問に対し「北朝鮮に関していかなる立場の変化もない」と答えた。
孫孝珠 hjson@donga.com






